本間ゴルフ ツアーワールド
「ゴルフパートナー」で働く、クラブオタクの藤川清幸と凄腕クラフトマン、 山崎康寛が、ゴルファーのクラブ選びをサポートするべく、徹底試打レポート。 どれが自分に合っているのか、悩めるクラブの見極め方を解説。
2年連続で賞金女王のイ・ボミをはじめ、契約プロの活躍が目覚ましい本間ゴルフ。新モデルの『ツアーワールドTW737』ドライバーは、プロの要望に応えて作られたプロトタイプのうち、評価の高かった4機種を製品化。ツアーを戦うプロのノウハウがつまった個性的な4モデルとなった。
これまでの製品や膨大なプロトタイプの中から、契約プロの評価が高いヘッドをブラッシュアップした4機種のドライバー。
形状のみならず、機能面もはっきりとした違いをもたらしている。
カリスマ店長・藤川の視点
高弾道になりやすく、大きなキャリーボールで攻めることができます。ボールが吹き上がりにくく、放物線弾道で飛ぶ、安心感のあるドライバーです。
クラフトマン・山崎の視点
投影面積が大きい平たい形状です。大きめのロフトで、シャローな見た目通りに高いボールになりやすく、浅い重心でスピンレスな強い弾道になります。
・高弾道で飛ばしたいアベレージ層 ・吹き上がって飛距離をロスしているゴルファー
・大きく見えて、アドレスでの安心感を求める人
カリスマ店長・藤川の視点
『450』比べて重心を遠くに感じますが、その分ミスには強くなっています。タメを効かせるよりも少し迎えにいくようなスイングと相性がいいようです。
クラフトマン・山崎の視点
シャローな見た目通りに、ボディターンで打っていくゴルファーと相性がいいドライバーです。深めの重心が、自然と分厚いインパクトをもたらします。
・プロモデルにもやさしさを求めるゴルファー・厚いインパクトを好む上級者・偏平すぎないシャローヘッドが好きな人
カリスマ店長・藤川の視点
コンパクトにまとまったヘッドで、左右への打ち分けもやさしくできます。心地いい打感で、最後にひと伸びしてくれる飛距離性能の高さがあります。
クラフトマン・山崎の視点
シャフトとのマッチングもよく、素直な挙動で中上級者には扱いやすいでしょう。低スピンの強い弾道で、手応え以上の飛距離が出てくれる会心作です。
・偏平な大型ヘッドが苦手なゴルファー ・クラブに操作性を求める中上級者 ・同じクラブを使いたいほどのイ・ボミファン
カリスマ店長・藤川の視点
とにかく引っかけない特性で、多くのゴルファーはそのまま右方向にボールが出やすいでしょう。思い切ってフェースターンすると強い弾道になります。
クラフトマン・山崎の視点
低スピン性能が非常に高く、ヘッドスピードが速くないとドロップしてしまいそうです。下からあおるような打ち方だと、驚くほど飛距離を稼げます。
・アッパー軌道で打ち出しが高い人 ・強いフックに悩むゴルファー ・コンパクトな見た目を好む上級者
近年、契約プロの活躍が目立つ本間ゴルフ。『ツアーワールドTW737』シリーズは、そんなプロたちのノウハウが集約されており、4機種の個性がはっきりしているのが特徴だ。
『445』は低スピン性能がもっとも高く、左に行きにくく弾道も低め。アッパー軌道で打てるゴルファーに大きな飛距離をもたらす。『450』は、バランスよく、重い弾道で飛距離を稼げるツアープロ好みのヘッドで、ドライバーに振りやすさを求める人にお勧めです。『455』は、現代風の重心深めのドライバーで、オートマチックに安定した弾道になります。他社のドライバーからのスイッチも行いやすいでしょう。『460』は、シャローヘッドから繰り出す高弾道が特徴。ボールが上がりにくく、スピン量が多めの人に合うでしょう。スイングによって合う合わないがはっきりしているので、ドライバー選びはシンプルになりそうです(藤川)
自社で製造する純正シャフトも本間の強み。今回は弾き系、粘り系、その中間とはっきりと特性の違う3種類のシャフトで、ゴルファーのタイプに合わせることができます(藤川)
藤川店長のヘッドスピードはドライバー換算で42m/s。試打結果は5球打った平均値。計測には弾道解析器「GC2」を使用。山崎クラフトマンは、ヘッドスピード45m/s、50m/s相当で試打したインプレッション
アッパー軌道で最大の飛びを生む『445』。操作性が高い『450』。分厚いインパクトを生む『455』。高弾道・低スピンになる『460』。4モデルの個性は際立っています。どのモデルも打感がよく、飛距離性能に優れているのも特徴です。それだけに、自分のスイングに合うヘッドとシャフトを選ぶと、大きなパフォーマンスアップが見込めるでしょう(藤川)