今回は、ヤマハNEWインプレス UD+2アイアン(2016年)&インプレスRMX UD+2アイアン(2014年)
「ゴルフパートナー」で働く、クラブオタクの藤川清幸と凄腕クラフトマン、 山崎康寛が、ゴルファーのクラブ選びをサポートするべく、徹底試打レポート。 どれが自分に合っているのか、悩めるクラブの見極め方を解説。
2014年に発売され、プラス2番手の飛びを可能にするとロングセラーを続けるヤマハ『インプレスRMX UD+2』アイアン。その後継機種として、9月に『インプレスUD+2』が発売される。コンセプトはそのままに、反発エリアの拡大と深・低重心による高打ち出しを実現。さらなる飛距離アップを生み出している。アイアンだけでなく、ウッド、ユーティリティに至るまで、飛びにこだわったフルラインナップで展開される。
2番手飛ぶという圧倒的な飛距離で、ロングセラーとなっているヤマハ『インプレスRMX UD+2』。
その後継モデルは、新生『インプレス』ブランドから登場。前作以上の飛びを実現した。
構えた時にバックフェースが張りだして見える『インプレスRMX UD+2』に違和感のあるゴルファーは少なくなかったが、『NEWインプレスUD+2』では大幅に改善。ソール幅が狭くなり、見た目にもコンパクトになった。
2年以上のロングセラーとなった『インプレスRMX UD+2』。60代以上のゴルファーに断続的に人気になっています。人気の秘密は、新作にも採用されている超ストロングロフト。明らかに違いが分かる飛距離性能です(藤川)
カリスマ店長・藤川の視点
飛び出しからボール初速の速さを感じます。圧倒的な飛びの性能は前モデル同様で、打点のミス、特に下めの打点に強くなっています。弾きが強いため、ボールが真っすぐ飛びやすく、スコアメイクに有利なアイアンです。
クラフトマン・山崎の視点
前モデルよりもヘッドをコンパクトにして、操作性が良くなりました。ソールの抜けが良く、打ちやすさも大きく向上しています。ひと番手上のシャフトを装着するなど、細部まで飛びと打ちやすさにこだわった仕上がりです。
・クラブの機能で飛ばしたいゴルファー ・見た目と操作性が欲しいベテラン
・バックティからスコアをまとめたい人
カリスマ店長・藤川の視点
なんといっても飛びます。特にショートアイアンで飛距離性能を体感できますが、ミドルアイアンもソール幅の広い形状から、ユーティリティのような感覚でやさしく打てます。曲がりが少ないのも大きなメリットです。
クラフトマン・山崎の視点
私の場合、7番アイアンでしっかり振ると超高弾道のドローボールで200ヤード以上飛びます。フェースの弾き感が強く、打感・打球音からも飛びそうな印象があります。ソール幅が広い分、やや抜けが弱いようです。
・アイアンにも飛距離を求める人 ・ユーティリティの形状が得意なゴルファー
・ミスヒットへの強さを求める人
重心位置を深く低くして弾道を高くし、7番アイアンで26度強という超ストロングロフトで飛距離を稼ぐのが共通したコンセプト。『NEWインプレスUD+2』は、ヘッドがコンパクトになった分、重心深度が浅くなり、それを補うためにさらに低重心に設定された。FP値は小さくなり、よりつかまりを重視した設定だ(藤川)
選び方のココがポイント
超ストロングロフト設定でありながら、番手なり以上に弾道が高く、長い距離をやさしく打つことができる両モデル。『NEWインプレスUD+2』は、『インプレスRMX UD+2』よりもソール幅が狭くなり、よりコンパクトなヘッドで操作性が向上した。振り抜きが良くなるだけでなく、悪いライなどでの対応力が向上しています(藤川)
藤川店長のヘッドスピードはドライバー換算で42m/s。試打結果は5球打った平均値。計測には弾道解析器「GC2」を使用。山崎クラフトマンは、ヘッドスピード45m/sと50m/sで試打したインプレッション
強烈な飛びで、アイアンの常識を破った前作『インプレスRMX UD+2』。ソール幅の広さはユーティリティ感覚で打ちやすく、ゴルファーによっては安心感を得ることができるでしょう。『NEWインプレス UD+2』は、見た目の印象が格段に良くなり、これまで飛び系アイアンを敬遠していた人でも打ちやすくなりました。打点のズレにも強くなり、ツアープロのような番手距離でスコアメイクに貢献してくれそうです(藤川)