今回は、ブリヂストンスポーツJGRフォージドアイアン&JGRハイブリッドフォージドアイアン
「ゴルフパートナー」で働く、クラブオタクの藤川清幸と凄腕クラフトマン、 山崎康寛が、ゴルファーのクラブ選びをサポートするべく、徹底試打レポート。 どれが自分に合っているのか、悩めるクラブの見極め方を解説。
『ツアーステージ』から、グローバルブランド『ブリヂストンゴルフ』へと移行を果たしてから、はや2年。黄色のイメージカラーが目を引く『JGR』が発売以来人気となっている。つかまりが良くやさしい、飛距離重視の機能がアマチュアゴルファーに好評だ。中上級者向けには、『JGRフォージドアイアン』。激飛びアイアンである『JGRハイブリッドフォージドアイアン』は、アベレージ層にも支持を広げている。
ブリヂストンゴルフが誕生してはや2年、アベレージ層でも使えるラインナップとして生まれたのが『JGR』だ。飛びとやさしさ、そして打感の良さを備えた2つのアイアンはロングセラーを続けている。
アベレージゴルファーやシニア層にも使いやすい『JGR』に対し、プロ・上級者をターゲットにしたブランド『ツアーB』も登場。15.6ミリ(『X-CB』、7I)という打点部の肉厚が、分厚い打感を生むアイアンです(藤川)
今回の『JGR』シリーズは発売後1年が経過し、過去の『GR』シリーズの中でももっとも売れています。アイアンだけでなく、ドライバー、FW、UTと全カテゴリーで根強く人気があるモデルです(藤川)
カリスマ店長・藤川の視点
中上級者向けのキャビティアイアンとしては、ヘッドが比較的大きめで、構えたときに安心感があります。一方で、バックフェース部が見えないスッキリとしたシェイプと、軟鉄ならではの打感の良さが、心地良いモデルです。
クラフトマン・山崎の視点
少しストロングロフトになっていて、飛距離を出しやすくしています。ソールがラウンドしていて、見た目ほど接地せずに抜けの良さがあります。ブリヂストンの過去のアイアンを彷彿させるヘッド形状で、幅広い層に使いやすいモデルです。
・シンプルなデザインが好きなゴルファー ・軟鉄鍛造の打感を好む人 ・やさしそうに見えないモデルを好む人
カリスマ店長・藤川の視点
広いソールでお助け感も十分な、UT感覚で打てるアイアンです。飛距離性能は非常に高く、2番手以上の飛距離アップも十分実現可能。純正カーボンシャフトはちょっと硬めで、ある程度パワーがほしいところです。
クラフトマン・山崎の視点
シャフトの先端がボールを拾うような動きをしてくれるので、手前から払う打ち方をすると、高弾道で大きな飛びを可能にします。しかし、ソール幅が広いこともあり、ダウンブローに打つゴルファーには難しいかもしれません。
・激飛びアイアンで飛距離アップしたい層 ・ユーティリティの形状が好きなゴルファー
・長い距離をショートアイアンで攻めたい人
やや長めの重心距離で、大型ドライバーと相性も良い両モデル。適度なFP値で、つかまりやすさを出している。特に『ハイブリッドフォージド』は7Iで25.75度という超ストロングロフトでも高弾道なのは、UTのように深い重心深度のため。長さも38.125インチと異例の長さで、ヘッドスピードアップと弾道の高さを補っています(藤川)
選び方のココがポイント
上級者向けに見える『JGRフォージド』は、プロモデルに比べるとヘッドがひと回り大きく、飛距離も出る仕様。ミスの許容性もあり扱いやすい。一方、『JGRハイブリッドフォージド』は飛距離に特化したアイアン。1番手半程度の飛距離差があるので、どの番手でどれだけの距離を打ちたいかが、選択のポイントになるでしょう(藤川)
藤川店長のヘッドスピードはドライバー換算で42m/s。試打結果は5球打った平均値。計測には弾道解析器「GC2」を使用。山崎クラフトマンは、ヘッドスピード45m/sと50m/sで試打したインプレッション
『JGRハイブリッドフォージド』は文字通りUTのように、高い弾道でボールを大きく飛ばせるモデル。1~2番手の飛距離アップは十分可能でしょう。飛距離がほしいシニア層はもちろん、ボールが上がりづらいゴルファーにもマッチしそうです。『JGRフォージド』は、プロモデルに比べてミスへの許容性が高く、扱いやすい軟鉄鍛造という、市場にあまりないモデル。抜けの良さやさまざまなライへの対応力もある完成度の高さが魅力です(藤川)