今回は、タイトリスト917D2&917D3ドライバー
「ゴルフパートナー」で働く、クラブオタクの藤川清幸と凄腕クラフトマン、 山崎康寛が、ゴルファーのクラブ選びをサポートするべく、徹底試打レポート。 どれが自分に合っているのか、悩めるクラブの見極め方を解説。
アスリートゴルファーの御用達ブランドとして、国内外で人気のタイトリスト。2年に一度のモデルチェンジで登場した最新ドライバー『917D』は、前作でも評価の高かった独自のソール溝をさらに進化させた「アクティブ リコイル チャンネル™2.0」を採用。さらに、新たにヘッドの重心位置を変更できる「SURE FIT® CG ウェイト」を搭載し、より細かな弾道調整が可能になった。
アスリートに熱烈な支持を受けるタイトリストの最新ドライバーが、2年ぶりに発売。
飛距離性能や操作性、打感、打球音、調整機能など、すべてが進化した最注目モデルだ。
ソール後方に設置された「SURE FIT® CG ウェイト」は、挿入するウェイトを変更することで、ヘッドの重心位置を変えて弾道を調整する機能。ウェイトの位置が絶妙で、弾道の微調整に効果が期待できそうです(山崎)
純正で付属する12gを含め、重さの異なるウェイトが別売りで5種類あり、それぞれ「ニュートラル ウェイト」と「ドロー・フェード ウェイト」の2種類がある。「SURE FIT® Hosel」での調整と装着シャフトなどに応じて、細かなフィッティングが可能だ。
以前は、『D2』は丸型、『D3』は洋ナシ型と言われていましたが、『D2』は大きな投影面積が特徴で、『D3』も小さすぎない大きさです。さらに黒からややグレー調にヘッド色が変わり、実際よりもよりヘッドが大きく見える効果もあります(藤川)
カリスマ店長・藤川の視点
投影面積が大きくて安心感があり、実際に打ってもボールの曲がりにくさを感じます。多少、芯を外してもしっかりと飛距離を稼げますね。シャープに振るタイプの人は、ヘッドの大きさから右へのミスが出やすいかもしれません。
クラフトマン・山崎の視点
かなり大きりな見た目の印象とは逆に、ボールのつかまりがよく操作感もあります。直進性は高いですが、一方でドローやフェードが打ち分けやすいですね。打ち出し角が高く、低スピン弾道で飛距離性能も高いドライバーに仕上がっています。
・プロと同じクラブで飛ばしたいアスリート・大きな投影面積で安心感を求める人
・ミスヒットの許容性を求めるゴルファー
カリスマ店長・藤川の視点
構えたときに感じる印象と実際の重心位置との差が少なく感じます。これは振りやすいヘッドに共通する特性。一見難しそうに見えますが、ミスヒットでも前に飛んでくれる寛容性があります。飛距離アップも十分期待できそうです。
クラフトマン・山崎の視点
スイング中にヘッドの動きやフェース面の向きをとても感じやすく、プロのみならず中上級者もコントロールしやすいドライバーです。構えやすく、飛距離も出る。ドライバーとして抜群の完成度だと思います。自分でも使いたいくらいですね。
・ドライバーに操作性を求める中上級者 ・大型ヘッドが苦手なゴルファー ・中弾道低スピンで飛ばしたい人
左を嫌う中上級者向けらしく、重心距離は長め。低めの重心位置と相まって飛び性能は高い。オープンフェースは構えやすさを、浅めの重心位置は操作性を確保している、いかにもアスリート仕様です。ヘッド重量が204g強と重いので、「SURE FIT® CG ウェイト」を純正の12gから、軽めにしたほうが合う人も多いでしょう(藤川)
藤川店長のヘッドスピードはドライバー換算で42m/s。試打結果は5球打った平均値。計測には弾道解析器「GC2」を使用。山崎クラフトマンは、ヘッドスピード45m/sと50m/sで試打したインプレッション
2年毎にモデルチェンジするだけあり、今回のシリーズも大きく進化しています。構えやすさや打球音、打感の面でも向上し、クラブとしての基本性能の高さが特筆ものです。特徴的な「SURE FIT® CG ウェイト」はロフト角&ライ角の調整ができ、シャフトの選定後に微妙な弾道調整や振り心地の向上に使用できそうです。許容性を求めるなら『D2』、操作したいなら『D3』を選ぶと良い結果になるでしょう。どちらも飛距離性能が高いモデルです(藤川)