<CAT Ladies 事前情報◇15日◇大箱根カントリークラブ(6,704ヤード・パー73)>
復活への上昇カーブを描く! 今シーズンはここまで予選通過1試合と不振に苦しむ堀琴音。しかし、この日の大箱根カントリークラブには、新たな“武器”を引っ提げ、笑顔で練習に打ち込む22歳の姿があった。
【写真】堀琴音がドレスに着替えるとこうなる
夕暮れのパット練習場。そこでボールを転がし続ける堀の足元には、何やら線が描かれたマットが置いてある。聞くと、「パターでプッシュしてしまうクセがあるので、それを直すために先週から使用しています。(自分が)インサイドアウト過ぎるので、これで素振りをするだけでも効果があります」とのこと。打ち出す方向とストロークを矯正するための練習用マットで、「市販品ですけど、すごい人気があるみたいでやっと手に入ったんです」と話した。
また、その手に握られているパターも、長年愛用してきたピン型のものではなく、PRGRのマレット型「SILVER-BLADE CC 03」。「今週から使います。これまで、“だましだまし”やっていたクセを本格的に直そうと思いました。そのためにはマレットがいいかなと思って、思い切って替えました」と、ここまでの状況を打破するため、必死の取り組みを続けている。
そして、この2つの助言を送ったのが、堀が新たに師事し始めた森守洋コーチだ。今年5月の「アース・モンダミンカップ」終了後に、ジュニア時代から師事していたコーチのもとを離れ、現在は原江里菜らを指導する森コーチの指導を仰いでいる。試行錯誤のなかで、今ようやく光明が見え始めた。
ここまでの不振については、「去年の後半から状態は悪くて、それを直すことができなかった」と説明した堀。しかし、先週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で今季初の60台となる「68」をマーク。これには「71、72はかみ合えば出たりするけど、60台を出すのは難しい。やっていることが間違っていないという自信につながりました」と表情も明るい。さらに、堀は今こんな気持ちを感じながらプレーを続けている。
「一番うれしいのは、“ゴルフが楽しい”と思えること。ショットもストレスなく打ててますし、いい方向に向かっています」
2015年に得たシードを守り続けてきた22歳が味わう苦難のシーズン。その出口は、もうすぐそばまで来ているのかもしれない。
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