<日本女子オープンゴルフ選手権 初日◇27日◇千葉カントリークラブ野田コース(6,677ヤード・パー72)>
近年アマチュアの躍進が続く「日本女子オープン」。今季アマとしてツアーを賑わせている筆頭は安田祐香(やすだ・ゆうか、滝川第二高校3年)だが、日本アマチュアゴルフランキングで安田の上にいるのは同ランク1位の西村優菜(にしむら・ゆな、大商大高校3年)だ。
【写真】空模様がとても心配そうなイ・ボミ
2016年大会から3年連続出場中。16年大会では、畑岡奈紗のアマチュア優勝の衝撃で影に隠れてしまったが、6位タイと上位フィニッシュを果たしている。
「後半ミスパットがいくつかありましたが、全体的には悪くなかったです」と今大会初日は、2アンダー・9位タイの好発進。フェアウェイキープ率92.8%の正確なショットに加え、10m近くのバーディパットを沈めるスーパープレーも披露した。
「できる限り飛距離アップするためにトレーニングも積んでいるんですけど、まだまだ、あと20ヤードくらいは必要だと思います」と成長を図っている西村。
彼女の憧れの選手は、05年大会で当時の最年少優勝を飾った宮里藍。プロを本気で目指したのも宮里のプレーや立ち居振る舞いを間近で見たことがきっかけだったが、憧れた理由はそれだけではない。
「藍さんは、あの身長で世界で戦っていて、私もできるかもしれない、と自信を与えて頂きました」と語る西村は、150cmで、身長が低いことが悩みの種。「伸びてないんですよー!」と眉を寄せたが、目指すは宮里と同じ155cmだ。
ちなみに、この日に同組で回ったのは155cmと小柄ながら世界50勝超えの実績を持つ申ジエ(韓国)。ジエも「私と同じで身長は小さいけど、いずれ世界でプレーする選手だと思います」と太鼓判を押していた。アマチュア界のトップから、プロの世界のトップへ。西村の成長期は、まだ始まったばかりだ。(文・谷口愛純)
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