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ごく普通のサラリーマン家庭が育てたアマチュア日本1位 両親が語るその苦労と喜び【記者の目】

元世界ランク1位のユ・ソヨン(韓国)の優勝で幕を閉じた「日本女子オープン」。この大会には、日の丸が縫い付けられたそろいのユニフォームを着てプレーした6人の選手がいた。アマチュアゴルフの“日本代表”「ナショナル・チーム」のメンバー達だ。そのなかには現在日本アマチュアランク1位に立ち、今後を期待される選手の一人、西村優菜(大商大高3年)の姿もある。“日本最強アマ”はいかにして育てられたのか。会場を訪れていた両親のもとに足を運んだ。
雨ニモマケズ…西村優菜が笑顔でピース<大会フォトギャラリー>
西村が初めてクラブを握ったのは6歳のころ。ゴルフ好きの父・武彦さんが行く練習場について行ったのがきっかけだ。好奇心旺盛なお年ごろ。父がやっているとなれば、なおさら自分だってやりたくなる。まだグリップもしっかりと握れないほどの小さな手でクラブを持ち、一振りした。するとこの“人生初スイング”は見事ボールにヒット。コロコロと前へと転がっていった。「もちろんゴロだったんですけど、『楽しいな』って思いました」(西村)。そんな気持ちを抱いた少女は、そこからこの競技の魅力にハマっていくことになる。
そんな光景を近くで見ていた父も「みんな最初は空振りするって聞いていたのに、当たったのに驚いて。ちゃんとやらせてみたら面白いかもしれないな」と当時の気持ちを話す。そこからは、一足先にゴルフをやっていた姉とともに親子で練習を続けた。すると小学校6年生の時に出場したジュニア大会では男子を押しのけて優勝するなど、上位をにぎわす存在となった。「何時間もパターの練習をしたり。目が白目になるまでやっていました」と当時のことを父は懐かしむ。
西村の家庭は、現在50歳の父と母・枝里子さん(43)、姉の未夢さん(みか、22)、弟・陽翔くん(はると、9)に18歳の西村を加えた5人家族。父は、20歳のころから20年以上ホテルなどで調理師として腕をふるい、現在は物流関係の仕事に就くいわゆるサラリーマン。母もパートに出て家計を支える、夫婦共働きのごく一般的な家庭だ。それだけに娘のゴルフにかける費用も、“際限なしに”とはいかない。
ギア一つとってみてもそう。現在は大手メーカーからサポートをうけたることもあるが、それ以前は父が中古ショップやインターネットなどで、安くていい物を探すところからクラブ選びは始まっていた。目星をつけると、西村を連れて試打に行き、吟味を重ねバッグに収めるクラブが選ばれる。
これも一度選んだら、頻繁に替えられるものではない。例えばパター。西村は、小学校6年間をほぼ1本のパターで過ごし、グリップがボロボロになるまで使い込んだ。それを見た父はある日、娘のためにと新しいパターを買いプレゼントした。まだ幼い西村は、これに大喜び。うれしさのあまり、その日は新たなパターを枕元に置いて一緒に眠ったという。「その姿を見たとき、思わず写真を撮っちゃいました」。当時を思い出し、母も目を細めた。
また練習場を使用するにも、当然費用は必要となってくる。“限りある費用で少しでも多くの練習を”と思った両親は、コースや練習場を何軒も回り、安く練習をさせてもらえるようお願いをして回った。すると、一軒の練習場が、平日1000円で打ち放題をさせてくれることに。中学時代の西村は、学校が終わったら、その練習場へと向かってクラブを振り、そして夜おそく帰宅後に勉強をするという生活を続けた。「きっかけを作るため、頭を下げるのは僕たちの役目。頑張って結果を残して、道を切り開いたのは娘ですから」と武彦さん。こうして若い才能はメキメキと伸びていった。
やはり、ジュニアゴルフで一番負担になるのが遠征費だと両親は口をそろえる。その費用を少しでも浮かすため、試合会場には父が運転するワンボックスカーで向かった。試合中はホテルに泊まるが、その前後は車中泊。さらに「他の家族がレストランに行くのを横目に、コンビニのおにぎりを買って、石垣に並んで食べる、ということもありました」と切り詰められるところを徹底して転戦を続けた。
「彼女の夢なので、それをサポートするのが僕たちの務め」という想いで寄り添う両親。「その面では“しっかりした”母親だと思います(笑)」と節約などもしながら、娘がゴルフに専念できるよう環境を整えている。
しかし、夫婦で通帳を眺め「もうダメかもしれない…」と思ったこともあったという。そんな時に、両親に力を与える試合がやってきた。それが2016年の「日本女子オープン」だった。
烏山城CCで行われた大会。この年はアマチュアの畑岡奈紗が優勝し大きな話題をさらったが、西村も6位タイとなりアマチュア2番手に輝いた。アマチュアは出場した試合結果に応じ、アマランクに影響するポイントが付与されるのだが、この試合で大きく伸ばした西村は、これをきっかけにナショナル・チーム入り。西村にとって「中学時代から目指していたのですごくうれしかったです。今こうしてゴルフができているのも、そのおかげだと思っています」と話すできごとは、両親にとっても「娘の成績に励まされて、また頑張ろうと思えました」(枝里子さん)と大きな意味を持つものとなった。
ナショナル・チーム入りを果たすと、日本ゴルフ協会(JGA)の派遣試合であれば、海外遠征なども協会が費用を負担する。さらに合宿も年3回行われ、ガレス・ジョーンズコーチらのもと、データなども駆使して選手ごとに必要とされる力を徹底的に養うことができる。「ナショナル・チームに入ってなかったら海外遠征なんてとてもじゃないけど…」と話す父。日の丸を背負ったことで、西村はこれまでにはなかった経験を多く積むことができた。
「やりたいことに向かって頑張っている姿を見ると、『うらやましいな』と思うこともあるんです。これからも好きなようにやってもらいたい」と、母は温かい眼差しで今後の活躍も見守り続ける。一方父は、「来年のプロテストは本当に大変だけど、そこは通過点。人よりも練習して、体のケアもしっかりして長く活躍できる選手になってもらいたいですね」と、ずっと練習をともにした“コーチ”としての視点も交えながら、叱咤激励の言葉とともに娘の背中を押していく。
「ここまで来たのは、もちろん彼女が頑張ったからです。プロになって活躍して、こいつに還元してくれればいいんです。色々ガマンさせてきましたから」。そう言うと武彦さんは、表情をやわらげて、この日一緒に応援に来ていた陽翔くんの頭を撫でた。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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