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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】なぜ、ギャラリーに宣伝してもらわないのか!?

プロツアーが興行として成功するヒントが、「日本女子オープン」練習日に隠されていた。
日本女子OP練習日の一幕 大山志保がイ・ボミに熱血指導
3連覇がかかる畑岡奈紗の前に、海外女子メジャー2勝の実力者、ユ・ソヨン(韓国)が立ちはだかった大一番。その大会前日の練習ラウンドが、想像以上に盛り上がっていた。
そぼ降る雨の肌寒い水曜日にもかかわらず、長いレンズを装着したギャラリーが、夢中になってシャッターを切る。スマートフォン片手にサインをもらう列に並ぶファンたち。ゴルフトーナメントの興行らしき姿が見えた。この日のギャラリー数は597人。告知もそれほどしていたわけではない中、アクセスのいい千葉カントリークラブ 野田コースが舞台だったこともあるがトッププレーヤーをもっとも身近に感じられたのは、この練習日だったに違いない。
クラブハウス周りなど撮影可能エリアは限定されていたが、それでも写真が撮れる。コアなファンには、練習ラウンドや練習場での光景は、試合以上に様々なことが見てとれる絶好の機会でもある。
この日の入場料2000円(本戦当日券は、予選ラウンド3000円、決勝ラウンド5000円。前売り券なら4枚つづり回数券で10000円)を、高いと思うか安いと思うかは、ギャラリー次第。だが、来ている人々は総じて満足そうに見えた。
日本のプロツアーで、練習日にギャラリーを入れるのは珍しいが、日本女子オープンでは「2001年以降、天候不順やコースの事情によって(ギャラリーを)入れなかった年もありますが、練習日に入れているときは全部ではありませんが撮影もOKにしています」(JGA広報)と、徐々に定着しつつある。
だが、欧米では決して珍しい光景ではない。男女メジャーの舞台ではチケットを販売して練習日からギャラリーを入れている。それ以外の試合でも練習日から人がいるのはごく普通のことだ。
写真撮影については、以前は禁止されていたが、PGAツアーなど、かなりの試合でオープンになってきている。実際、タイガー・ウッズ(米国)が復活優勝した「ツアー選手権」では、大ギャラリーがそろって頭上にスマートフォンを掲げて撮影していたのだが、それは海外ではもう当たり前の光景だ。
何度か書いていることだが、日本のゴルフツアーはギャラリー収入という興行よりも、スポンサーに依存するという特殊な形で大きくなってきた。性急にツアーを大きくしようとしたことや、国土が狭くゴルフ場が不便な場所にあることなど、いくつかの理由はあるが、それでもプロスポーツの原点ともいうべき興行に力を入れてこなかったのは間違いない。
だから、ゴルフの観戦文化が全く育っていない。他のスポーツと違い、ゴルフをプレーしないファンの数が少なく、ゴルファー育成の邪魔をしてもいる。誰にでもわかっている話だが、そんな当たり前のことに対して「それはわかるけど、日本では難しい。欧米とは違うから」という言葉が返ってくることが驚くほど多い。難しいのはわかっているが、ここを正さないことには根本的には何も解決しない。ファンが多ければ多いほどスポンサーもつく道理だからだ。
平日の練習ラウンドに来てくれるのは、かなり熱心なファンといっていいだろう。じっとしてカメラを構える人、仲間とともに興奮気味に話す人など、みな、一様に楽しそうだったのが印象的だ。
これをなぜ、いつもできないのか。「ギャラリーを入れるためには準備が必要だから」、「警備員や交通手段の問題などでお金がかかるから」などと、できない理由を探すのは簡単だ。だが、それを一つ一つ解決してやらなければ、スポンサーだよりの現状は変わらない。
写真撮影の是非についても、根本的に考える必要がある。ここ30年ほどの間に、写真撮影はびっくりするほど身近になった。スマートフォンの普及と、それに伴うアプリの開発、さらにSNSの浸透などで、誰もが気軽に撮影し、それを公開する。それが当たり前になっているのは、いまさらいうまでもない。
だが、ゴルフツアーはその実情に追いついていない。アドレスに入ったら静かにすること、というルールを盾に、ギャラリーの撮影を禁止(男子ツアーでは一部、解禁の動きもある)したまま時が止まっている。
人々は、都合の悪いことには一切触れない広告よりも、本音が見える口コミを信用する。口コミの手段の一つが、SNSだ。イマドキのSNSに、写真は必須。いや、Instagramのように、写真だけでほぼすべてを伝える手法のほうが多いのが現状だ。撮影禁止は、その拡散にストップをかけていることになる。
もちろん、SNSはさまざまな側面があり、気を付けなければいけないこともある。肖像権などの問題もあるだろう。だが、それらのことをすべてはかりにかけた上で、一から考え直す時はもう、とっくに来ている。プロスポーツの試合という公の場、しかもゴルフ場は広い、広いフィールドだ。そこで撮影を一切禁止するなど、もはや不可能といっていいだろう。だったら逆に、利用すればいい。日本のスマートフォンは、シャッター音がするといっても、それを消すアプリもたくさん出回っている。
ごく普通の人々が、ごく普通にスマートフォンを駆使して写真を撮り、拡散する時代。“人気稼業”のプロスポーツの世界で、それを利用しない手はない。日本女子オープン練習日に来ていたギャラリーの笑顔をヒントに、ファンの手を借りて、ツアーは根本的な意識改革を図らなくてはならない。(文・小川淳子)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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