<アジア・パシフィックアマチュア選手権 初日◇4日◇セントーサGC ニュータンジョンコース(6847ヤード・パー70)>
8月の「アジア競技大会」で金メダルに輝いた中島啓太(代々木高3年)が、3バーディ・ノーボギーの「67」をマーク。日本勢トップの3アンダー・10位タイ発進と上々のスタートを切ったが、ホールアウト後の表情は曇り気味だ。
「調子があまりよくないので、朝の練習もうまくいかなくて。不安があったので、早くスタートしたいなと思っていました」。ドライバーのスイングに違和感を覚え、完全に修正ができないまま大会を迎えたため、結果に反して内容は及第点には届かなかった。しかし、その中でもパーオンを外したのは18ホールで3回ほど。「今日は比較的いいほうでした。ピンチがそんなになく終わることができました」と、不調の中でもノーボギーのラウンドはさすが金メダリストだ。
それでも絶好調とはいえないコンディションに「優勝できる状態ではないので」と言葉を濁したが、当然視界には優勝の2文字を捉えている。「(明日は)期待はしていませんが、悪い中でもコースマネジメントに集中していけば、スコアをまとめられると思う」。明日は首位と3打差から、慎重に上位を狙っていく。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>