<かねひで美やらびオープン エキシビジョントーナメント◇6日◇沖縄県・かねひで喜瀬カントリークラブ(6,509ヤード・パー72)>
台風25号の影響で中止となり、競技不成立となったステップ・アップ・ツアー今季第19戦「かねひで美やらびオープン」。今日6日(土)には、非公認競技のエキシビジョントーナメントが行われた。
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トーナメント開始時はまだ空に雲がかかっていた沖縄。しかし最終組がティオフする頃には、台風一過という言葉にふさわしい青空が一面に広がった。良好なコンデションのなか、本戦に出場を予定していた97人(うちアマチュア7人)が、ステップ初開催となるエキシビジョントーナメントに臨んだ。
そんななか気を吐いたのが、昨年大会2位タイの立浦葉由乃だった。「この試合は、たとえエキシビジョンでも、絶対に勝ちたかった。ここに調子を合わせて来ていました」という言葉通り、6バーディー・ノーボギーの「66」をマーク。好相性の地でそのプレーが冴えわたった。
このラウンド内容に「勝因はパッティング。コースマネジメントもうまくできました。無理して攻めないマネジメントがようやく自分のモノになってきましたし、風の読みもバッチリでした」とホールアウト後には納得の表情を浮かべた。競技不成立となることが決まった前日には、「さすがに2日間ボールを打たないのはマズイ」と強風のなかショット練習を敢行。「中止は本当に残念でしたけど、ここで優勝できてうれしいです」と“カゼニモマケズ”の精神が、最後の笑顔につながった。
非公認試合ということで、今回手にした賞金(総額1,000万円、優勝200万円)が、現在18位につける自身の賞金ランクに反映されることはない。しかし、2戦前の「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」5位タイ、前戦の「フンドーキンレディース」2位タイときてつかんだ“優勝”だっただけに、額面だけではない大きな自信を得ることになった。今季のステップ・アップ・ツアーも残すはあと2戦。沖縄の晴れ渡った空と青い海に、「残り試合で必ず優勝したいです」という21歳の誓いの言葉が響いた。
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