<スタンレーレディス 2日目◇6日◇東名カントリークラブ(6571ヤード・パー72)>
先週、国内メジャー第3戦「日本女子オープン」で来日したチョン・インジ(韓国)とはウェア契約が同じ縁で対談、さらに元世界1位のユ・ソヨン(韓国)とはツーサムで練習ラウンドを行うなど、「今週は楽しすぎてやばいです!」と激動の一週間を過ごした松田鈴英。「いいモチベーションになっています。これまで下を見すぎていたのですが、世界の人たちを見て、私もいつかは海外に行きたいと思いました」と、その興奮は一週間経っても色あせない。
そのソヨンが結果として女子オープンを優勝したことを受けて、「練習ラウンドの時点で私とは比べものにならなかったので、やっぱり優勝したなと。予想通りという感じでしたね」。すでにワールドクラスの技を見せつけられていただけに驚きは無かったという。
改めて感じたのは総合力の高さ。「ショットの安定感がすごくて、どこからでもパーを拾ってくる。常にすべてが安定していました。何かがダメというのがありません。私はどこかが良くても、何かがダメなので、もうちょっとバランス良くしたいですね。全体的なレベルアップが必要だと感じました」。
一方で持ち前の飛距離には多少の手応えも。「ソヨンさんも飛ぶ人ですが、飛距離はまぁまぁ同じくらいだったので。飛距離は問題ないかなと思います。そこはうれしいですね」。一つでも通用するものがあったことは、自信へとつながる。
この日はイーグルを奪うなど、「今はティショットがすごくいい」と持ち前の飛距離を生かして2つ伸ばしたが、「1mのパッティングを4回も外してしまいました。グリーンが難しいです」ともっと伸ばせたというのが本音。好調なティショットとパッティングの両立、とまではいかなくとも、決めなければいけない距離は外さないようにする。そのバランスこそが「まだまだです」と本人が話す通り、一皮むけたい部分である。
目下(もっか)の目標は日米共同主管競技「TOTOジャパンクラシック」で、インジと同じ組で回ること。同大会に出場するためには来週の「富士通レディス」終了時に賞金ランク35位以内に入っている必要がある。松田は現在28位。今週で出場を確定させるためにも、明日はショットとパットをかみ合わせて上位フィニッシュといきたい。(文・秋田義和)
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