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安田祐香を破った和久井麻由は今野康晴の秘蔵っ子だった！

＜樋口久子　三菱電機レディスゴルフトーナメント事前情報◇25日◇武蔵丘ゴルフコース (6,585ヤード・パー72)＞
今大会の会場に国内ツアー7勝を誇る今野康晴を発見。2週前は甥っ子の大喜を応援するために日本オープンの会場である横浜CCへ顔を見せていた今野だが、今回は女子の会場だけに、一体どのような目的があったのだろうか。早速、今野を直撃してみた。
初の予選通過を狙う！ジャンボ軍団Jrの女子高生2人もチェック
「自分がスイングを見ている選手がマンデーを通過したので、本戦に出場することになったんですよ。今、高校2年生ですが、彼女が中学3年のときから教えています」と今野。その視線の先で黙々とボールをコロがしていたのが、アマチュアの和久井麻由だ。今年の全国高校ゴルフ選手権大会では、アマチュアの連続予選通過日本記録（10試合）に並んだ安田祐香を抑えて優勝を飾った逸材である。
「プロのトーナメントに出場するのは今年6試合目ですが、最近は予選落ちが続いているので、久しぶりに予選通過したいですね」と、8月のニトリレディス以来の予選通過を狙う。
今野によれば、和久井が放つドライバーの飛距離は普通に当たれば250ヤード、しっかりと振れば260ヤードは出るという。ただ、現在の課題はショートゲームであり、それを克服できれば、もっとゴルフが安定してくると推測する。
スイング的には、さすがツアーでも指折りのショットメーカーとして活躍した今野が指導するだけあって、きれいだと評判の和久井だが、自分が教える前からスイングはきれいだったと今野は証言する。
和久井自身に聞くと、中学1年のときに、大好きなステーシー・ルイスのスイングを研究し、オーバースイングなどを徹底的に修正したらしい。将来は、そのルイスのように世界的に活躍できるプレーヤーになることが目標だ。
来年から女子プロテストのシステムが変わり、和久井は来年のプロテストを受験しようと思えばできるが、一つ問題があるという。「安田さんとかと一緒に受けることになるんですよね。どうせなら、安田さんにはアマチュアのうちにトーナメントで優勝して、プロテストを受けないでほしいです」と和久井が語るように、プラチナ世代との競合になるのは大問題だろう。しかし、その先輩たちを破った実績があるのも確か。まずは、今大会でどれだけ自分の力が通用するのか確かめるつもりだ。（文・山西英希）

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