今年も数多くの話題が提供されたゴルフ界。編集部が10大ニュースをピックアップし、2018年のできごとを振り返る。今回は国内男子ツアー。ゴルフ界以外からも注目を集めた『プロアマ問題』のほか、今平周吾の婚約発表や米ツアーの日本開催が決まるなど明るいニュースも数々あった。それでは一挙に発表しよう!
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■1位:選手の意識が問われた大事件!片山晋呉の『プロアマ問題』
「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」のプロアマ戦で勃発したこの事件。片山晋呉の言動に不快な思いをしたとして、プロアマに参加していたゲストがプレーを中断したことが問題となった。片山は、ゲストがプレー中にも関わらずパッティング練習を行うなどホスピタリティに欠ける行動が指摘された。
その後片山はツアー出場自粛を発表。処分として、30万円の制裁金と厳重注意処分が課され、約3カ月間ツアートーナメントへの出場を自粛。この問題に関して記者会見が行われ、JGTOの青木功会長や、副会長兼選手会長の石川遼も登壇して謝罪。ツアー人気回復に向けて新たな取り組みが行われている中での騒動で、選手の意識などが改めて問われるきっかけとなった。
■2位:同じスリクソンだったから?松山英樹、星野陸也の誤球事件
珍事件が起こったのが「ダンロップフェニックストーナメント」の初日。同組で回っていた松山英樹と星野陸也が、お互いのボールを誤って打ってしまうという事件が起こった。14番で2人ともティショットを左のラフに入れ、松山が星野の、星野が松山の球を打ってしまい、それぞれ2罰打が付加された。ともにダンロップと契約を結んでおり、同じモデルのボールを使っていたための珍事。互いに確認不足を悔やんだ。
■3位:松山英樹に続く快挙!金谷拓実がアジアナンバーワンに
アジアNO.1アマチュアの座をかけた「アジア・パシフィックアマチュア選手権」で、東北福祉大2年の金谷拓実が優勝。日本人選手の優勝は、2010、11年に大会を連覇した松山英樹以来、2人目の快挙となった。これにより、金谷は2019年の海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」への出場権を獲得。また、2位タイには中島啓太(代々木高3年)が入るなど、日本勢が存在感を示した大会となった。
■4位:石川遼が男子ツアーの顔に!最年少で選手会長に就任
今年から国内ツアーに本格復帰した石川遼が、ジャパンゴルフツアー選手会の会長に就任。任期は2年で、26歳110日の就任は最年少となった。男子ツアーの人気回復のため様々な取り組みをスタート。大会ごとに販売されたピンフラッグは、21試合で7756枚が売れた。そのほか、予選落ちした選手などを招いての土曜プロアマや、ツアー外競技の“地方巡業”フューチャーGOLFツアーなどを実施し、選手会長ルーキーとして奔走した1年となった。
■5位:ファンが急増!海外でも注目を集めた“虎さん旋風”
今年、人気に火がついたのがコミカルなスイングでファンを引きつけたチェ・ホソン(韓国)。「崔虎星」という名前から“虎さん”という愛称で親しまれ、大きいアクションのついたスイングで見ている人々を楽しませた。虎さんブームの火付け役となったのが、ジャスティン・トーマス(米国)。自身のツイッターで「練習場でやってみようかな」と投稿したことで海外でも話題に。シーズン終盤の「カシオワールドオープン」で優勝し、日本ではトレードマークのオレンジ色のキャップをかぶって応援に駆けつけるファンも見られた。
■6位:今平周吾が“美人キャディ”と婚約!
今季の賞金王に輝いて、ゴルファーとして大きく飛躍した今平周吾。今年はそれだけではなく、プライベートでも大きなニュースがあった。ツアー初優勝を挙げた17年の「関西オープン」で“美人キャディ”として注目を集めた若松菜々恵さんと婚約したことを発表。今年2勝目を挙げた「ブリヂストンオープン」や、最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、仲睦まじい2ショットをメディアに披露した。
■7位:まだまだこれから!谷口徹が50歳で大会最年長優勝
13人のツアー初優勝者が生まれ、世代交代の風が吹いた2018年。それに待ったをかけるように、今年50歳を迎えた谷口徹がベテランの存在感を示した。「日本プロゴルフ選手権大会」で6年ぶりのメジャー優勝。50歳92日での優勝は、1996年に尾崎将司が達成した49歳109日を22年ぶりに塗り替えて大会最年長優勝記録となった。
■8位:ジャンボが来季を最後とする意向を発表
ツアー通算94勝を誇るレジェンド、ジャンボこと尾崎将司から、現役引退をにおわせる発言が飛び出した。11月の「ダンロップフェニックストーナメント」に参戦したジャンボ。同大会では1994年からの3連覇で、前人未踏のプロ通算100勝を達成したが、71歳を迎えて挑んだ今年はトータル17オーバーで予選落ち。「来年は年齢的にイーブンパー(72歳)だからな。オーバーパーにならないようにしないと。イーブンパーで終わりだ」と冗談交じりに発言したが、来年は果たして…?
■9位:米ツアーが日本にやってくる!ZOZOを冠に迎えて19年に開催
2019年10月24日から、千葉県の習志野カントリーで米ツアーが開催されることが決定した。賞金総額は975万ドル(約11億円)。日本最大手のファッション通販サイトを運営する株式会社ZOZOを冠スポンサーに迎え、「ZOZO CHAMPIONSHIP」として行われる。日本ツアーからは、来年の「ブリヂストンオープン」までの日本ツアー賞金ランク上位7選手と、ブリヂストンオープン上位3人に出場資格が与えられることが決まっている。
■10位:ANAオープンが地震で中止に 池田勇太と石川遼が特番でエール
9月13日から北海道で開幕予定だった「ANAオープン」は、9月6日に北海道を襲った地震の影響で中止になることが決定した。これに伴い、試合の様子を中継放送するはずだったテレビ枠では、これまでのANAオープンを振り返る特番が組まれた。この番組に急きょ出演したのが、池田勇太と石川遼。池田は日帰りで北海道に飛び、石川は都内のスタジオから生放送で出演し2人が北海道にエールを送った。
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