<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇7日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6,564ヤード・パー72>
3日目を終え単独首位に立った昨年覇者のアン・ソンジュ(韓国)との4打差を巻き返し、逆転優勝を果たした成田美寿々。今季はここまで「スタッツを見ると吐き気がするくらい(悪い)」と自身で言うほど不調が続いていた。
成田美寿々といえばこのポーズ【写真】
オフの間は飛距離アップと球の高さを上げることに注力してきたが、開幕を迎えるとなかなかその成果が出せずにいた。ドライバーも開幕からPXG『0811x GEN2』、テーラーメイド『M5』と試行錯誤。先週の「アクサレディス」からはキャロウェイの『EPIC FLASHサブゼロ』に落ち着いた。
これについて成田は、「めっちゃ飛びます。10ヤードは余裕(で伸びている)。フェードでロースピンで、強い球がバンと出てくれるのが気持ちいい」と、大会4日間での平均飛距離は4位(258.875ヤード)。最終日は527ヤードの18番パー5で2オンに成功してバーディで締めた。加えて、「初めてアイアンの飛距離が伸びた。5ヤードくらい。6番アイアンを使わなかった。葛城が短く感じた」とオフの成果もここにきて実感に至っている。
開幕から課題としてきたパターも改善。3パットが多く成績を出せなかったが、こちらも「アクサレディス」から変えた、中尺用のグリップを差したパターが奏功。接戦の優勝争いを繰り広げた最終日も、一度も3パットなしで終えた。
ちなみに、中尺グリップにしたのは2週間前に夢に出てきたというアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)がきっかけ。「あんなにパワーがあるのに、すごくパターがうまい。繊細なタッチで優しく打つので、いいなと思ってた」というジュタヌガーンに、夢の中で「“悩んでるの?これ使ってみなよ”って中尺グリップのパターを貸してくれた」ことで使用を決めたのだとか。
「逆転する気はなかったというか、毎日3パットをしない、がっつかない、というのを目標にやっていた。こういうゴルフを4日間して優勝することができたのはすごく自信になる。また違った成田美寿々が生まれたのかなと思う」と、大きな成長を感じる1戦となった。
【成田美寿々のクラブセッティング(WITB=What’s in the Bag)】
1W:キャロウェイ エピックフラッシュ サブゼロ
(9.5度、テンセイ CKオレンジプロ S/45.25インチ)
3W:ロッディオ Tスプーン
5W:ロッディオ Tスプーン
UT:PXG UT 0317X(22度、25度)
6I〜P:PXG 0311P フォージド
ウェッジ:PXG 0311(50度)、モダート SDT168(56度)、モダート T168(60度)
PT:テーラーメイド スパイダーX-72
B:スリクソン Zスター XV ボール
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