<アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコットランド女子オープン 事前情報◇12日◇ザ・ルネッサンスクラブ(スコットランド)◇6427ヤード・パー71>
どんよりとした英国の曇り空の下、河本結は初めてのコースの感触を確かめた。今週、そして来週はスコットランドでの2連戦。練習ラウンドで現地特有のリンクスコースを回り、要求される技術力の高さを感じ取った。
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11日の火曜日からラウンドを行い、天候も加味してコースコンディションを確認。「風も強いし、地面も硬いですね。フェアウェイを外すとすぐにブッシュがあったり、ポットフェアウェイバンカーもあって。いろいろな球が必要になりますね」。実際にプレーするたびに、「ゴルフの聖地に来たな」という実感は強まるばかりだ。
今週のコースは、強い風が吹くなか、硬いフェアウェイ、グリーンでプレーしなければならない典型的な英国のリンクスといえる。「ショットで言えば、低い球だけでなく、逆に高い球を打って風とぶつけ合う場面も出てくる。アプローチも上げるだけでなく、転がして寄せることも必要。フェアウェイからパターを使うこともありそうですね」。状況に応じたプレーを、その都度判断していく力も試される。「“スコアを作っていく”という意識が必要だなと思います」。漫然としたプレーにならないことを自分に言い聞かせる。
コースの状態だけでなく、「少し肌寒いですね」とやはり天候面も米国とは異なる点。「体調管理には気をつけたいですね。(コロナ防止対策で)ホテルとコースの行き来しかできないですけど、そのなかでもリラックスできればいいなと思います」。再開後タッグを組むキャディのコリン・カン氏は英国出身。「こういうコースは得意だと言ってくれているので心強いですね。しっかりと相談して、場面によって打つべきショットを明確にしていきたい」。慣れない土地でも、高いパフォーマンスを披露するため、できることはやって開幕を待った。
先週は、右の鎖骨と肩に痛みを発症したこともあって予選落ちを喫した。そのため、急きょ空いた土日は休養日にあて、体の調子を整えることに専念。「ずっと寝て、ストレッチやケアをして過ごしました。心もリラックスできたと思います。いい状態かな」。7月中旬の渡米から2週間の自主隔離期間を経て、すぐに連戦へと突入。いきなり優勝争いも繰り広げたが、やはり心身ともに見えないひずみも生じていた。それをリフレッシュすることができたため、先週の結果も意味があるものとなった。
「自分のショットにどれだけ集中できるか、それがカギ。甘えとか、難しいところから逃げたりすると、ボロボロとスコアを落としてしまうと思います。(来週の全英に向け)今週はリンクスコースに慣れるというのが一つの目標。4日間戦い切るのは最低条件なので、楽しみながら精一杯プレーできるように頑張りたいです」
同い年の畑岡奈紗、渋野日向子とともに戦うこの2週間。まずは今週のメジャー前哨戦で、しっかりとリンクスとのチューニングを終えたいところだ。
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