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全英で活躍の姉弟子には「すごいな」　地元ホステス大会に臨む小祝さくらの“やる気”「日本で優勝を」

＜ニトリレディス 事前情報◇25日◇小樽カントリー倶楽部（北海道）◇6695ヤード・パー72＞
北海道出身で、今週の大会を主催するニトリ所属の小祝さくらが、地元のホステス大会を前に英国からパワーを受け取った。2日後の開幕を前に、25日はアウトコースのみ9ホールの練習ラウンドを実施。「（コースが）狭いという感覚はある。曲がらないショットが必要になってきますね」と、決して好相性とはいえない小樽カントリー倶楽部の攻略を今年こそ目指す。
真っ赤なコートがお似合い！小祝＆辻村コーチ
2017年のプロテストに合格して以降の今大会成績を見ると、同年、そして18年は予選落ち。昨年は決勝ラウンドに進んだものの39位タイと、決して満足いく結果は残せていない。昨年にはツアー1勝を挙げ、2年連続でシード権を守る実力者になった今でも、「難しいイメージはまだありますね。力の差が出るコース。『いつか、いい成績を』と言っているんですけどなかなか…」と、強い自信を持つことはできないのが本音だ。
さらに2週前の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」は予選落ち。「ドライバーがよくなく、1mのショートパットを決めることができなかった。自信はあったけど、それ以上にショットが。イメージした通りの調子でいけなかった」。それでも「今はいい感じできています」と、現在調子は上向きだ。
そのNEC軽井沢後、国内ツアーは大会中止の影響で1週間空くことになった。そして、この空き週は、テレビに映しだされる“姉弟子”のプレーに目を奪われることになった。
小祝と同じ辻村明志（はるゆき）コーチに指導を受ける上田桃子が、海外女子メジャー「AIG女子オープン」（全英女子オープン）で自身キャリアハイとなる6位フィニッシュを果たしたのだ。「（最終日の）前半にバーディラッシュがきて、（優勝に）“ワンチャン”あるかなと思って、ずっと応援していました。難しいホールもパーであがっていて、見ていてすごいなと思いました」。観戦にも力がこもった。
「スコアを崩さないのがすごい。自分ならあれくらい風が強いなかだったら、絶対にうまくいかないだろうなと思ってみていました」。自分がプレーするイメージを働かせても、なかなかうまくいかないほどの難コース、そして難コンディションに立ち向かう姉弟子に尊敬のまなざしを向ける。
本来であれば、その全英女子は昨年の国内賞金ランク（8位）の資格で小祝も戦っているはずの舞台だった。しかし、新型コロナウイルスの感染リスクや、英国から帰国後2週間の隔離期間を過ごさないといけないことなどを考慮し断念した。この全英に出場していれば、今週のホステス大会に参戦することもできなかった。
「（出場するか）迷っている時に、辻村コーチから『日本を選んだからには、全英に行っていたら出られなかった試合で優勝する気持ちでやってこい』と言われました。その期間の試合で頑張りたいですね」
今年の“全英欠場”という決断に「後悔はない」。もちろん「コロナがなければ行きたい気持ちは強い。またチャンスが来れば。リンクスも経験してみたいですね」と、憧れの舞台であることは変わりがない。今年のニトリレディスは賞金が倍増し総額2億円（優勝3600万円）となった。ここで一気に稼ぐことができれば、次回の全英出場権に大きくつながってくる。
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