<ニトリレディス 事前情報◇26日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>
大会を主催するニトリ所属の松田鈴英が、試合を重ねるなかで調子を上げ、今週のホステス大会に臨む。開幕戦の「アース・モンダミンカップ」は53位タイ、前戦の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」は25位タイと、ここまではまだ上位争いに食い込めていないが、「軽井沢でいいイメージのショットが打てた。試合が重なるごとに、いい感じになっています」と小樽での活躍を誓った。
日本屈指の名門コースにして、女子ツアー屈指の難コース。そのなかで「グリーンも速いし、難しい。最終日には地面も乾いて13〜14フィートくらいには感じそうです。手前から攻めたい」と、メジャー並みの高速グリーンには警戒を強める。だがそんな思いと同時に、「好きなコースですし、難しいので頭を使って、キャディさんと一緒に頑張っていきたい」とやりがいも感じる場所だ。
昨年から『肉体改造』を掲げている松田は、走り込みやトレーニング、さらにプロテインの摂取で体をつくり上げた。その結果、「体重は変わらない」が、「持っていた私服の足が入らなくなった」と、筋量は確実に増している。
さらに現在は、昨年末に受けた血液検査で「鉄分が『標準よりかなり少ない』と診断された」ことをきっかけに食事も改善。「甘いものが好きなんですけど、チョコ、シュークリームなどは全部禁止。タピオカも全然飲んでない〜」と、これまでとは大きく食生活を変えた。
元々「初日が終わったらすごく疲れていました」と、試合中の大半は倦怠感を感じながらのプレーを続けていたが、今は意識的に食事も量を増やし、体の内側から改善を続けている。この効果を聞かれると「2日目終わりまでは、もつようになりました!」と“らしさ全開”の天然回答も返ってきたが、何はともあれ、その効果を実感している。
そんなパワーアップした肉体に加え、ツアーでは今大会からウッド(1番、3番、5番)とユーティリティを、契約を結ぶブリヂストンの最新モデル『TOUR B X』シリーズに一気に変更した。もともと昨年のドライビングディスタンスでツアー3位となった飛ばし屋だが、さらに「ドライバーで10ヤード飛距離が伸びました」と、そのパワーを新兵器が効果的にボールに伝えている。
もちろん今週の目標は「優勝争い」だ。「ホステスプロみんなで優勝を争えるように頑張りたいですね」。優勝して食べたいものは「アスパラ」と、こちらも珍回答を返したが、「お菓子は体に悪いものというのが分かったので」と、意識まで大きく変わっている。“肉体改造”、“食事改善”、“クラブ変更”。この3つのチェンジが、松田を悲願の初優勝へと導いていく。(文・間宮輝憲)
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