31日に終了したファーマーズ・インシュランス・オープン最終日。2打差を追いかけ3位でスタートしたビクトル・ホブラン(ノルウェー)。23才の新鋭は首位を行くパトリック・リード(米国)に最も近づいたのだが、終盤の17番パー4、約10メートルからのバーディーパットは約60センチオーバー。だが、ホブランはこれを左カップにけられ、まさかのボギー。この大詰めでリードと4打差となり万事休すとなった。
この60センチのパットで、実は賞金ではなんと36万1,125ドル(約3800万円)という莫大な金額を失う一打になった。
最終日を「71」で回ったホブランはトータル9アンダー、優勝したパトリック・リード(米国)に5打差で、トニー・フィナウ(米国)、ヘンリック・ノーランダー(スウェーデン)、ライアン・パーマー(米国)、ザンダー・シャウフェレ(米国)と5人並ぶ2位タイ、賞金45万6375ドル(約4790万円)を獲得して大会を終えた。
もし、単独2位であれば賞金は81万7500ドル(8583万円)だから、その差が36万1,125ドルというわけだった。
「後半はそんなにひどいプレーじゃなかったけれど、あんなミスをしていたら簡単に勝利は逃してしまう…」とがっくりだった。
19年にプロ転向しPGAツアーは2年目。20年にプエルトリコオープン、20−21シーズンは12月にマヤコバクラシックで勝利し、すでに獲得賞金は230万ドル(約2億4千万円)を超えている。
「もう(あんな)ミスをしたくない」というホブラン、今週は欧州ツアーのサウジ国際に参戦。「自分のゲームはとても良い状態にあると思う。次はもう少し自分に流れが来るプレーをしたい」と話した。(文・武川玲子=米国在住)
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