<WGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレー 初日◇24日◇オースティンCC(米テキサス州)◇7108ヤード・パー71>
「18ホールのマッチプレーは何が起こるか分からない…」。そう言い続けていたのは今大会3度の勝利を収めたタイガー・ウッズ(米国)だったが、初日は序盤から大番狂わせだった。
シードは5番目ながらも昨今、最も注目されているブライソン・デシャンボー(米国)はシード58番目のアントワヌ・ロズネル(フランス)と対戦。デシャンボーは一度もリードすることなくロズネルが終始主導権を握ると、1アップで迎えた18番パー4、ラフからの2打目を見事に2メートルにつけてバーディ。デシャンボーを退けた。
ロズネルは3週前の欧州ツアー、「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」に勝って、出場権を得たばかりだった。
「思い切ってあのショットを打った。すごく高く上がって木を超えて行った。近くについてスーパーハッピーだった。あれでデシャンボーの寄せにプレッシャーをかけることができた」とロズネル。デシャンボーの第2打は7メートルにしか寄せられなかった。
シード2番目のジャスティン・トーマス(米国)もマット・クーチャー(米国)に3&2で敗れた。出だしからクーチャーが2メートルを沈めるとバーディラッシュ。9番を終えてトーマスは5ダウンと大きく離された。
終盤に2つのバーディで追い上げたが16番でクーチャーが1.5メートルのバーディパットを沈め勝利した。パッティングと小技が冴えたクーチャーは「きっと今週、僕が勝つと思っている人は少ないだろうが、ここ数カ月、コーチのクリス・オコーネルとやってきたことがかみ合ってきた。まだまだいけそうだ」と42歳のクーチャーは自信をみせた。
大敗したのはローリー・マキロイ(北アイランド)。シード11番目が60番目のイアン・ポールター(イングランド)に6&5で敗れた。序盤からリードを奪われたマキロイは4番で5メートルから3パット。5番ではティショットを大きく左に曲げるとコース沿いの民家のスイミングプールへと打ち込んだ。
「ローリーを相手に3アップ、このチャンスを逃してはならないと思った」とポールター。後半は11番で5メートルを沈めてバーディ、12番パー5では2メートル強に2オンさせてイーグル。13番はマキロイがグリーンを外すと寄せられずにボギーと自滅した。
不振に悩むマキロイは現在、スイングコーチのピート・コーウェンと練習を始めた。「いくつか悩んでいるところがあるのが分かったが、ローリーのことだからすぐに復活する」とポールターはエールを送った。
15年以降、出場64選手が16組に分かれ、総当たりのグループステージで各組1位が決勝トーナメントに進む。
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