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和製ミケルソン？“右利きのレフティ”現る！　「ゴルフだけ左」なアマチュア笠原瑛って？

＜中日クラウンズ　初日◇30日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース（愛知県）◇6557ヤード・パー70＞
中部学院大2年の笠原瑛（かさはら・あきら）。ユニークなアマチュアゴルファーが、首位と2打差・4位タイの好発進を決めた。
17番でボギーを叩いたあとの最終18番。この日の平均ストローク「4.133」と易しくはないパー4で、ティショットをフェアウェイど真ん中に置くと手前4メートル弱に2オン。これをねじ込みバーディフィニッシュを決める勝負強さを見せつけた。
プロのトーナメントは2017年の「RIZAP KBCオーガスタ」以来2試合目で、今大会主催の中日新聞が開催する「中部アマプロ選手権（アマの部）」優勝で本大会の出場権を獲得。“右利きのレフティ”という一風変わった個性の持ち主だ。「レフティだけど、投げるのも書くのも全部右。野球とゴルフだけ左です」。打つときだけレフティなのは、ゴルフを始めた当初、父から「利き手で引っ張れるように」と教わったことがきっかけだった。ちなみに右利きのレフティといえば、あのフィル・ミケルソン（米国）が有名だ。
「地元にもレフティが何人かいて、特別な感じはしたことがなかった」というが、クラブ選びは一苦労。「最近は日本のメーカーでもそうですが、左用ってなかなかない」。現在はドライバー、3番ウッドはPINGの『G425 LST』、2番アイアンは『G410 クロスオーバー』、3、4番アイアンは『i200』。5番からPWはスリクソン『Z765』と使い分けている。
17年のKBCオーガスタでは、緊張で力を発揮できずに予選落ち。それでも「すごく楽しくて、将来はこういうところでやりたいなと明確に思った」とプロになる心が固まった。「最初の目標は予選通過でしたが、いけるところまで頑張っていきたい」と、チャンスを生かして上を目指す。（文・谷口愛純）

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