渋野日向子が、今週出場するメジャー大会・全米女子オープンの会場で、大坂なおみの会見拒否について「すごく難しい」と前置きしたうえで私見を述べた。
大坂は現在開催中のグランドスラム・全仏オープンで会見拒否の姿勢を打ち出し、賛否の嵐を巻き起こした。罰金1万5000ドル(約165万円)が科され、さらに今後も続けるようならグランドスラムの出場停止となる可能性も示唆されていたなか、棄権という選択をした。
その一連の状況をみて、競技こそ違えど、同じくその分野のトップを走る渋野は、「半分くらいのアスリートの皆さんは大坂なおみ選手の気持ちが分かると思う。私もどちらかというと分かるかな」と心中をおもんぱかった。さらに「取材拒否で心が楽になるのかと思いきや、色々なメディアや大会関係者などの様々な意見で心を痛めてしまったのかな」と話し、「何が正解か分からない」と慎重に言葉を選んだ。
“アスリートのメンタルヘルス”を大坂が訴え巻き起こった騒動だが、渋野自身も「調子が悪い時、自分の中だけで整理したいことをまた口に出すのはすごく個人的にはつらい部分もある」と話す。そして「自分の言ったことを正確に世間の皆さんに分かってもらうことは難しい。分かってもらえる人に分かってもらえたらいいですし、みんなに伝えるのはすごく難しいことは分かるので、特に何も思わない」と考えを示した。会見などについては「やらないといけない、アスリートの使命」という意識も強い。
最終的にはうつ状態という言葉も発した大坂をはじめアスリートの繊細さについては、「それは人によりますしね。私みたいに全然ヘラヘラしてたり(笑)」と個人差を強調。自らのことが書かれた記事については、「全部ではないけど、自分の名前が出てるとやっぱり気になる。たまに出てくるから。“おもしれ〜な〜”って思いながら(笑)」と言って笑った。
最近では動画やSNSで自ら情報発信するアスリートも増えている。渋野もYouTubeチャンネルを持ち、そこで大会前などに心境を語ることは多い。これについても「自分が思っていることを言えている。それを発信してもらえているのはすごくうれしいですし、動画になって自分が言っているからこそすごくいい」と話した。
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