<AIG女子オープン 事前情報◇18日◇カーヌスティGL(スコットランド)◇6850ヤード・パー72>
4月に開催された「ANAインスピレーション」以来の海外女子メジャーに挑む原英莉花が、大会を放送するWOWOWのインタビューに答え、はじめての全英を前に意気込みを示した。
おととしは国内ツアーの賞金ランキング上位での資格からの出場を寸前で逃し、昨年は出場権を得たがコロナ禍のため断念。そして今年は同じくコロナ禍ながら「やっぱり出たいという気持ちがすごく強くて。イギリスはゴルフの聖地でもあるので、ここでプレーしたいという思いも強くて、出場を決意しました」と、3度目の正直で出場を果たす。
昨年は国内で公式戦2勝と勢いは誰よりもあった原だが、今季は不振が続く。ANA出場から帰国後に腰を痛め、それが原因で思うようなプレーができていない。「練習して成長したいという思いが強いなかで、自分がしたい練習が全然できなかったり、強い気持ちをもっているのに行動に表せないっていうのはもどかしいなと感じていました」。そんな苦しい時期を乗り越えて、ようやく踏んだ全英の地だ。
はじめて見るリンクスコースに対しては、「芝がすごく硬くて、バンカーが日本では見たことないバンカーだなという印象と、しっかりと点で打っていかないといけないかなという印象があります」と、その難しさを警戒する。難コースの攻略には頭を使うプレーが必要とされるが、そんな戦いを心待ちにしていた原にとって、今回の出場は大きな意味を持つ。
「目標は、まずは予選通過することです。そのなかで、どんな状況であれ、楽しくこのコースを回りたいなと思います。この試合でしっかり予選を通過して、上位争いができたら世界ランクも上がると思うので、来たからにはそこを目標に頑張って戦いたいなと思います」
今月9日付の女子世界ランキングで75位以内であれば、12月に行われる来季の米ツアー出場権をかけた最終予選会から出場できたが、これは98位で逃した。それでも将来的には挑戦をしたいという米ツアー進出に向けて、全英の場でも結果を求めていくことになる。
そんな米ツアーの印象は「フリーダム(笑)」と原。世界最高峰のツアーを目指す戦いは始まったばかり。まずはスコットランドの難コース攻略で自信を深め、世界進出への扉をこじ開けたい。
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