<日本女子オープン 初日◇30日◇烏山城カントリークラブ(栃木県)◇6550ヤード・パー71>
女子ゴルファー日本一決定戦で、ツアー史上3人目の3週連続優勝を狙う西村優菜は、1アンダー・30位タイとまずまずの成績。首位との差も4打と、偉業達成の可能性を残して初日のラウンドを終えた。
小祝さくら、吉田優利とともに回ったラウンドは、合わせて今季11勝を誇る3人とあって、多くのギャラリーを引き連れての18ホールとなった。そのなかで、「正直もうちょっと獲りたかった」という本音がこぼれる。
インコースから出て、11番パー3ではグリーン左ラフからチップインバーディを決めて滑り出したが、その後は1バーディ・1ボギーと伸ばしきれず。そんな1日については「うまくはまっていなくて、打ちたいショットが打てないなかで、自分のゴルフが整っていなかった。守り、守りに入ってしまった」と振り返る。
この烏山城CCは、西村にとって思い出深い場所。前回ここで行われた2016年大会では、優勝した畑岡奈紗に次ぐアマチュア2番手の6位タイで4日間を終えた。「ビギナーズラックじゃないですけど、怖いもの知らずで、やっていた部分がありました」というが、これをきっかけにナショナルチーム入りを果たすなど、その後のゴルフ人生にも大きな影響を与えた。そこにトッププロとして帰ってきて、そして偉業達成に挑んでいる。
今年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で初のメジャー制覇を成し遂げた。3週連続優勝に加え、2つ目の公式戦タイトル獲得への挑戦にもなる。「勝つのはすごく難しい。でもこの大会で上位争いをしたい気持ちはあります」。だが気負い過ぎずプレーできている実感も得ているという。
先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は初日に「66」、2日目に「65」を出し、逃げ切り優勝へ足場を固めた。短縮競技となった2週前の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」では、最終ラウンドに「63」をマークしての逆転優勝。安定感に加え爆発力も備えているのが、強さの理由でもある。
「もう少し自信を持って、コース内で振れるようにしないといけない。パターの出球もそろっていなかったので、しっかり合わせる練習をしたい。毎日アンダーパーが目標。うまくマネジメントできたらいい」。あすは荒天の予報も出されているが、まずは優勝の目が残る位置で決勝ラウンドを迎えたい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>