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「あそこで負けてよかった」 賞金レースを引っ張る木下稜介を変えた敗戦

<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇10日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
「あの負けがあったから、今年2勝して、賞金ランキング1位で迎えられる」。昨年、香妻陣一朗が劇的なイーグルで初優勝を遂げたが、その陰で涙をのんだ木下稜介が、自信を持ってリベンジに臨む。
「思い出しますね」。木下は苦笑いしながら1年前のことを思い浮かべる。71ホール目まで単独首位に立っていながら、72ホール目に逆転された。「17番でパーセーブしたときに、1打差でリードしていると思っていたんですけど…」。一つ前の組の香妻がイーグルを奪っていることを知らなかった。18番のリーダーボードはフェアウェイを背にしているため、グリーンに上がるまで見えない。昨年は無観客もあり、イーグルを知らせるギャラリーの歓声もなかった。3打目でグリーンに乗せた木下は、リーダーボードを「3度見しました」。プレーオフ進出をかけたバーディパットを決められず、涙を流した。
初優勝を逃した敗戦を力に変えた。「負けたことで勝ちたいという思いが強くなりました。本当に大きかった」。未勝利のまま年末を迎え、「すべてが足りなかった」と4月の国内開幕に向けてスイングと肉体を改造してレベルアップを図った。手先で打っていたスイングは、再現性を高めるために体全体で運ぶような打ち方に変えた。そのためにフックグリップからスクエアグリップへと握り方も変えた。プロほどグリップを変えることにシビアになるものだが、木下もわずか1から2センチ握り方が違うだけで、「感覚ゼロ」と2月頃は70台を出すのもままならなった。
それでも信じた道を進み、21年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」で4位タイといいスタートを切ると、スイングも馴染み始めて「日本ゴルフツアー選手権」で初優勝。次戦の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で2勝目を挙げ、そして現在、賞金ランキング1位に立つ。
「今年は自分の思い通りに打てるショットの回数も増えてきています。そういう意味では、昨年よりは自信を持っています」。昨年のリベンジの先には、賞金王への道がある。「昨年1月から言い続けてきたので、賞金王は本当に獲りたい」。来季の米下部ツアーの出場権をかけた予選会受験を迷ったが、今年は賞金王獲りに専念。日本の頂点に立って、来年は世界最高峰の舞台を目指す。「昨年(この大会で)勝っていたら、今の位置で迎えられたか分かりません。今となってはプラスに、あそこで負けてよかったのかなと」。1年前の敗戦は、木下を大きく変えた。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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