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プロテスト不合格で「もうやるしかない」　“崖っぷち”高木優奈の覚悟

＜伊藤園レディス　事前情報◇11日◇グレートアイランド倶楽部（千葉県）◇6741ヤード・パー72＞
先週の「JLPGA最終プロテスト」では21人が合格し、晴れて正会員入りを果たした。その一方で91人が不合格となり、涙をのんだ。わずか1打差で合格を逃した高木優奈もその一人だ。
今季レギュラーツアーを主戦場としている高木は、非正会員で『TP単年登録者』の資格によりツアーを戦っている。プロテスト合格の道が経たれた今、ツアー優勝か賞金ランキング50位内、またはメルセデスランキング50位内に入ってシード権を得られなければ、来季は出場権を失うことになる。
今季のツアー優勝者、ランキング上位者のみが参戦できる最終戦を除き、高木が出場できるのは今大会と来週の「大王製紙エリエールレディスオープン」の2試合。まさに土俵際に追いつめられているが、「もうやるしかない」と23歳は逆境に燃えている。
「（プロテストは）もう終わったことなので。なかなか気持ちの切り替えは難しいなと思いつつ、1日経ったら『もうやるしかないな』と。あと2試合残りがあってよかったな、という気持ち」と、残されたチャンスをつかむべく、すでに顔は前を向いている。
現在の賞金ランキングは60位（2673万5425円）で、ボーダーラインである50位とは約482万円差。優勝すれば文句なし。上位入りでも一気にシード圏内浮上となるが、チャンスは2試合だけとあって相当シビアだ。「（逆転シードは）すごく難しいことではある。一日一日、一打一打集中して、頑張った結果がいい結果であるといいなと思っています」。
10月の「富士通レディース」では6位タイ、「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」は13位に入っており、直近4試合ですべて予選通過。賞金をしっかり稼いでいる。調子は悪くないだけに、あとは本来の力を発揮できるかどうか。「本当に大事な一試合一試合になってくる。後悔しないように、丁寧に集中してやっていきたい」。高木の人生をかけた2週間が始まる。
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