「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」に出場している小平智、2日目はペブルビーチ・ゴルフリンクスをプレーし、5バーディ、ボギーなしの「67」をマーク。トータル9アンダーでトップを行くシーマス・パワー(アイルランド)と7打差ながらも8位に浮上した。
この日も好天に恵まれた2日目、小平はペブルビーチの1番からスタート、安定したショットと要所でパットを沈める小平らしいプレーを披露した。
2番パー5で3メートルを沈めてバーディが先行、3番、4番、5番は3メートル強のチャンスを生かせなかったが、打ち上げの6番パー5はグリーン左前ラフからの第3打を1.5メートルに寄せてバーディ。難易度の高い8番パー4では2.5メートルを沈めて、前半は3つ伸ばした。
後半に入り12番パー3ではティショットをグリーン右に外したが3メートルを沈めてパーセーブ。14番パー5は第3打がグリーンをショートしてバーディを奪えなかったが、15番パー4で2.5メートル、16番パー4では5メートルを沈めてバーディ、同組みのアマチュアとハイタッチで喜んだ。
最終18番パー5はピン上2.5メートルのチャンスにつけたがこれが惜しくも入らず、それでも「昨日と通じて本当に2日間良いリズムで良いゴルフができている」と内容に大きく胸を張った。
今大会はPGA ツアーの中でもプロとアマチュアが2人1組のペアで予選3日間をプレーする。さらにプロアマ戦の上位は最終日の決勝もプレーできる唯一のプロアマ戦として知られている。
「こういう方式はなかなかやったことがないけれど、アマチュアの人とも仲良く回れて、気分転換になる。自分のゴルフも一緒に回っている方のお陰だと思う」とリラックスしてプレーできたのが功を奏した。
ちなみに現在プロアマ戦で小平組はトータル13アンダーで24位につけている。
カーメル湾を臨む風光明媚なペブルビーチは世界でもっとも美しいリンクスコースのひとつ。
「本当に自分のイメージとペブルビーチはショットのイメージが合っている。ずっと昔からテレビで観ていたコースなので、回っていてほんとに楽しい」と小平、トップとは9打差ながら、2位以下は2打差に14人がひしめく大混戦。
今週はアジアンツアーの「サウジインターナショナル」にトップランカーの多くが出場、コーンフェリー・ツアーの選手は今大会に出るか、あるいはコーンフェリー・ツアーでのポイント獲得のため「パナマ選手権」に出場するのか迷う選手も多かったが、迷わずにPGA ツアーを優先した小平は「この調子であと2日間がんばりたい」と週末に期待を掛けた。
明日は予選3日目、モントレー・ペニンシュラCCで午前8時52分(日本時間6日午前1時52分)に10番からスタートする。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>