米国男子ツアーはケタ違いのギャラリーを集め、ツアーでも屈指の熱狂ぶりで知られるトーナメント「WMフェニックス・オープン」が開催。フェデックスカップ・ポイントランキング1位で、過去2回この大会で優勝している松山英樹は、5人目の大会3勝目を目指して挑んだ。先週行われた主要ツアーを振り返る。
■米国男子ツアー「WMフェニックス・オープン」(2月10〜13日、米国アリゾナ州・TPCスコッツデール スタジアムC、賞金総額820万ドル=約9億4000万円)
2016、17年と連覇を飾っている松山は、最終日スコアを伸ばしきれずトータル13アンダー・8位タイでフィニッシュ。今大会5度目のトップ10入りを果たすも、大会3勝目とはならなかった。
優勝したのはパトリック・キャントレー(米国)との3ホールにわたるプレーオフを制したスコッティ・シェフラー(米国)。17年の「全米オープン」でローアマに輝き、翌年プロ転向した25歳がうれしい初優勝を挙げた。
初日から首位を守っていたツアールーキーのサヒス・ティーガラ(米国)は1打及ばず、トータル15アンダーの3位タイ。東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(米国)、大会連覇を狙ったブルックス・ケプカ(米国)と肩を並べた。
そのほか、ジャスティン・トーマス(米国)は松山と同じ8位タイ、世界ランキング1位のジョン・ラーム(スペイン)はトータル12アンダーの10位タイで終えた。
また、名物ホールとして知られる16番パー3では大会3日目にサム・ライダー(米国)が、続く最終日にはカルロス・オルティス(メキシコ)がホールインワンを達成した。
■欧州男子ツアー「ラアス・アル・ハイマクラシック」(2月10〜13日、アラブ首長国連邦・アル・ハムラGC、賞金総額200万ドル=約2億3000万円)
先週の「ラアス・アル・ハイマ選手権」に引き続き、同じ冠が付いた新規大会は、初日10バーディ・1ボギーの9アンダー「63」をマークしたライアン・フォックス(ニュージーランド)がそのまま逃げ切り優勝。2位と5打差のトータル22アンダーと圧倒的なプレーで、ツアー2勝目を完全優勝で飾った。
日本の川村昌弘は最終日にもスコアを伸ばしてトータル15アンダー・6位タイでフィニッシュ。今季初のトップ10入りを決めた。
2位にはトータル17アンダーのロス・フィッシャー(イングランド)が入り、トータル16アンダーの3位タイにザンダー・ロンバード(南アフリカ)ら3人が並んだ。日本ツアーを主戦場としているショーン・ノリス(南アフリカ)はトータル9アンダーの42位タイ。2週連続優勝を狙ったニコライ・ホイガード(デンマーク)は予選落ちを喫した。
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