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ネガティブ→ポジティブ転換　成田美寿々、4戦目の“開幕戦”に「不思議な気分」

＜アクサレディス　事前情報◇23日◇UMKカントリークラブ（宮崎県）◇6546ヤード・パー72＞
ツアー通算13勝。公式戦1勝。今年10月に30歳になる成田美寿々が、今までにないシーズンスタートを迎えている。2012年から出場してきた開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」に、今年は成田の姿はなかった。
国内女子ツアーは今季4戦目。宮崎で開催される今週の試合が、成田にとっての開幕戦だ。昨シーズンはケガなどもあってプロ転向後最悪の年となり、賞金ランキングは102位、メルセデス・ランキングも98位と、12年から獲得し続けてきたシード権を手放した。
「開幕戦で沖縄に行っていないのが不思議な気分で過ごしていました」と、例年よりも3週間遅い始動。トレーニングやオフの練習もそのぶん後ろ倒しで、調整を行ってきた。
シード落ちを喫して向かったファイナルQTでは54位と、レギュラーツアー前半戦のフル出場権は逃したが、出場人数が多い試合には出場が可能。さらには「推薦をいただきながら」と、前半のうちに推薦枠を生かし、メルセデス・ランキングで上位に入り、リランキングで後半戦出場権をつかむつもりだ。
「関東圏の試合にはウェイティングで現地に入って、コースで練習をさせてもらいながら」と、出られる可能性があるところには赴く構え。メルセデス・ランキングのポイントは3日間大会よりも4日間大会のほうが大きいため、そこでのポイント量産を目指す。
成田といえば4日間大会の女王。通算13勝の半数以上、実に7勝が4日間大会で挙げたものだ。昨季までは賞金ランキングによってリランキングが行われたため、大会日数にかかわらず、獲得賞金で順位付けされていたが、今季からはそれが変更。4日間大会優勝なら300ポイント、3日間大会なら200ポイント、メジャーVなら400ポイントと、4日間大会での活躍がリランキング、シードへの近道となる。
「去年終わった時にはもうQTは受けたくないと言っていた。ネガティブなほうに考えるほど心が弱っていたけど、いまではようやく『復活優勝したい』と言えるくらい前向きになったので、回復はしている」と、昨年のシード落ちで受けたダメージからも立ち直りつつある。
気になる腰や、「寒さなどもあって」と悩まされている親指の痛みなど不安材料は残るが、前半戦でポイントをためて後半戦まで出場し、1年限りでシード落ちから復活してみせる。
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