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初シードのシーズンは「マラソンだと思って」 仲宗根澄香、30歳の春で狙いどおりのスタートダッシュ

<アクサレディス 初日◇25日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6546ヤード・パー72>
今年の1月で30歳になった仲宗根澄香が、初シード選手として迎える今季のスタートに充実感を覚えている。4戦目の初日は4バーディ・1ボギーの3アンダー・10位タイ発進。「今週の目標はスタートダッシュだったので、3アンダーで回れたことは満足しています」と狙いどおりの一日を振り返った。
コロナ禍のためロングシーズンとなった2020-21年シーズンでは賞金ランキング39位、メルセデス・ランキングでも37位でシード権を獲得。20年の「日本女子オープン」で3位に入るなど、トップ10の回数を増やし、地道にステップアップを図ってきた。
ようやくつかんだフル参戦権。今季はオフに取り組んできたことが実を結び、やりたいことの方向性が合っていることを感じている。そのなかで、次のステップに進むために足りないものを考えたときに、初日からのスタートダッシュが重要と考えた。
「ツアーのレベルが上がっている中で、のんびりスタートしたら優勝に届かない。(これまでは)セーフティに初日をプレーしようと思っていたけど、それでは上が見えないと感じました」。ゲームを壊さないようにプレーしていた過去からの脱却。「レベルアップしているのはすごく感じているので、トライしてみようかと思いました」と技術面の向上により、気持ちの面でも初日から攻めることができるようになった。
15年のプロテストに合格後、翌年は下部のステップ・アップ・ツアーで2勝。19年にも2勝を挙げた。そうして迎えた昨季、遅咲きの初シード権をつかみ、今季は飛躍の年を迎えたい。それでも焦りはなく、じっくりとシーズンを戦うつもりだ。
今季の目標は優勝やランキング上位者のみが出場できる最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。そこに向かうまでの道のりを「マラソンだと思って、波風立てず」と、じっくりとゴールを見据える。
とはいえ、「春先に1勝」と目先の目標もしっかりと決まっている。これはあくまで「ゆとりを持って夏場に入れるので」と、焦りではなく、1年間をじっくり戦うという思いを実現するためのプランの一つだ。
「遠回りしている感覚はあるけど、ムダなことはなかったので、いい成長をしながらの30歳だと思います。今はゴルフが楽しいです」。2日目の午前中は嵐の予報。短期決戦となる可能性もあるなか、この日の3アンダー発進が結果的には生きてくることもありそうだ。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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