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「ちょっとした安ど」渋野日向子は中盤戦の出場権を手中に！　来季シード権にも大きく前進

＜シェブロン選手権 最終日◇3日◇ミッションヒルズCC ダイナ・ショア トーナメントC（米カリフォルニア州）◇6884ヤード・パー72＞
今季の海外メジャー初戦「シェブロン選手権」で4位タイに入った渋野日向子。3日目に崩れて優勝こそ逃したが、このトップ5フィニッシュは今後に向けて非常に価値のあるものとなった。
まずは今季の試合出場をほぼ手中に収めたと言っていいだろう。今回の4位タイで年間ランキングの基準となるCMEグローブポイントを獲得。メジャーということで通常の試合の30％増しで、前週の「JTBCクラシック」のポイントを合わせて178.625ポイントに。渋野はQシリーズ20位での出場資格でツアーに出ており、5月の「コグニザント・ファウンダーズカップ」の後に行われる予定のリシャッフル対象選手。そこでポイントランキング80位以内に入ることができれば、現在の出場カテゴリー14からカテゴリー8に昇格するのだが、渋野はこのラインを突破すると見ていい。出場優先順位が153番目から100番目前後となり、ひとまずは7月までの全試合に出場できることとなりそうだ。
第2回のリシャッフルは7月に行われる予定だが、その時点でのポイントランキングが同じく80位内ならば、今度は10月2週目まではほぼ全試合の出場権を手にすることになる。
もう一つ気になる来季のシード権は、全試合終了時点でポイントランキング80位までの選手に付与される。渋野は現在39位。この順位をキープできればシードも見えてくる。とはいえ、昨年ボーダーラインの80位となったブリタニー・リンシコム（米国）は381.280ポイント。まだまだ倍以上積み上げる必要がある。これからも安定した成績が必要となってきそうだ。
また、女子ゴルフ史上最高賞金額となる優勝賞金200万ドル（約2億4500万円）がかかるツアー最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」に出場するためには、同大会前週終了時点で60位以内に入る必要がある。上を見ればキリがないが、こちらも視界に入りつつある。
ただし、10月から行われるアジアシリーズは出場枠が狭く、現在の昇格後のカテゴリーでは出場は厳しい。そこまでに優勝してカテゴリーを上げることで、日本で行われる11月の「TOTOジャパンクラシック」にも米ツアーのメンバーとして出場できることもできる。ここもポイントレースに関わってくるため、なんとか頑張って出場したいところだ。
そんな青写真を描いてしまうほど価値ある4位フィニッシュだった。「シードを獲るためには上位に食い込むことが大事。その中でもメジャーはプラスになる。ポイントが貯まるのはうれしい。まだまだ試合はあるので肩の荷が下りた感じはしないけど、ちょっとした安どはありますね」と渋野。次なる戦いの舞台、2週後のハワイではさらなる活躍を期待したい。（文・秋田義和）
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