<関西オープン 最終日◇17日◇よみうりカントリークラブ(兵庫県)◇7180ヤード・パー71>
国内男子ツアー「関西オープン」は全日程が終了。ともに20代の比嘉一貴と星野陸也による緊張感あふれる優勝争いは、2バーディ・1ボギーの「70」で回った比嘉が、1打差で逃げ切った。この勝利は比嘉にとって、19年の「RIZAP KBCオーガスタ」、20年とシーズンが統合された21年の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」に続き、3季連続となるツアー3勝目となった。
トータル13アンダー・単独首位からスタートした比嘉は、6、7番の連続バーディで、一時は大会連覇がかかる2位の星野陸也に4打差をつけて、独走態勢に入るかと思われた。しかし9番パー5で比嘉がボギー、星野がバーディとしたことで、その差は2打につまって折り返す。
後半に入り、比嘉はバーディチャンスで決めきれずパーが続き、星野は12番ボギーのあと13番でバウンスバックと、2打差のまま緊張感のなかでプレーが続いた。スコアが動いたのは16番パー5。星野がバーディ、比嘉がパーとして、その差はついに1ストロークとなった。
17番パー3はお互いパーとして、大勢のギャラリーが見守る18番パー5を迎える。星野のティショットはドローで左のファーストカットへ。比嘉はフェードでフェアウェイをキープ。先に打った星野のセカンドショットは、グリーン右手前のバンカーのフチに近いラフに止まる。比嘉のセカンドはアイアンでグリーン奥のカラーに運んだ。
追いつくにはバーディが必要な星野の3打目。これはピンを大きくオーバーして、寄せきることができず。比嘉はパターで1ピンに寄せる。星野のバーディトライはしっかり打つも1.5メートルオーバーし、万事休す。返しは入れてパーでフィニッシュした。2パットで優勝の比嘉は、2メートルのバーディパットを外すもタップインで入れて、1打差で逃げ切った。
単独3位に入ったのは最終日に「64」をマークして、一気にトータル9アンダーまで伸ばしたハン・リー(米国)。トータル8アンダー・4位にルーキーの岡田絃希(げんき)が入った。
史上6人目のアマチュア優勝がかかっていた蝉川泰果(たいが・東北福祉大4年)は、1バーディ・3ボギー・2ダブルボギーと6つスコアを落としてトータル3アンダー・17位タイで終戦。宇喜多飛翔(つばさ・大阪学院大3年)がトータル6アンダー・7位タイで蝉川を逆転しローアマを獲得した。
なお、石川遼は3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「73」で、トータルイーブンパー・30位タイで大会を終えている。
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