<フジサンケイレディスクラシック 事前情報◇20日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6447ヤード・パー71>
昨年米ツアーを撤退し、今季は前半出場権でレギュラーツアーに参戦している河本結。7戦を終えて予選通過は2試合のみと苦しい序盤となっているが、「やっと戦える」という自信を取り戻し始めた。
鋭角に入っていたダウンスイングをシャローにするべくスイング改造を行っていたが、やりすぎて球が右や左に飛ぶようになり、「スイングが日替わりでした」と、なかなか感覚をつかめずにいた。そんな河本を救ったのが、弟の力(りき)だ。
力は、プロデビュー戦となった今季国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」で7位フィニッシュ。今週の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」では、マンデー(主催者推薦選考会)に参戦して見事出場権を獲得した。きのう19日、一緒に練習場に行き、「調子が良いし、曲がらないだろうなっていうスイングをしていた」という力に、スイングを見てもらったという。
「『おまえ、なにしよんや』って。いろいろ言われました(笑)」。以前には、弟のスイングを一番参考にしていると明かし、迷ったときには聞きに行くと話していた河本だが、今回もその効果は抜群だった。「全部教えてもらいました。姉弟なので、コーチとでは伝えづらい“感覚の共通言語”があるんです」。自分が理想とするインパクトゾーンの感覚をつかみ、「感覚ですが、“これ”っていうものを手に入れることができました」と、自身のスイングに確信を持つことができた。
試合で自分のスイングができていなかったこの1カ月だったが、復調の兆しが見えてきた。力から受け取った感覚を手にして、「自分の球をコントロールできれば、いまの私には風が味方してくれると思う」と、コースでのイメージもバッチリだ。
予選落ちが続き「メンタルもすこしやられていたので…」と、4月から毎週目標を立てて試合に臨むことにした。今週の目標は「トップ10に入ること」。弟の“力”を借りて、久々の好フィニッシュといきたい。
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