<ブリヂストンレディスオープン 事前情報◇18日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇6713ヤード・パー72>
今季日本ツアー初戦に臨む渋野日向子が、約2カ月間の米国ツアーでの戦いを振り返った。
米ツアーメンバーとして、3月3日からシンガポールで行われた「HSBC女子世界選手権」でシーズンをスタートさせてから7試合に出場。4月のメジャー大会「シェブロン選手権」で4位、ハワイでの「ロッテ選手権」を2位で終えるなど優勝争いにも加わった。そして5月1日が最終日だった「パロス・ベルデス選手権」を終え、日本に帰国した。
渋野はこの期間について、「成長を感じて帰ってきたかったけど(パロス・ベルデス選手権で予選落ちして)変な終わり方。でもトップ10に3回入れたのはよかった。ハワイのすごい風のなかで、上で戦えたことが自信を持つきっかけになりました」と自己評価をくだした。
“悔しかった試合”について聞かれると、キム・ヒョージュ(韓国)に2打差で敗れたロッテ選手権ではなく、シェブロン選手権を挙げる。「2日目を終えてトップだったのに、3日目で力が入ってしまった。メジャーで優勝したいという気持ちもあって、まだ3日目なのに空回りした」。
その3日目とはトータル9アンダーの単独トップから、「77」を叩いて21位タイに失速した日。最終日に「66」の猛チャージで盛り返したものの、優勝には4打およばずメジャー2勝目を逃した。「4位になって達成感があるのかなと思ったら、めちゃくちゃ悔しかった」と今振り返る。
だが、この結果によりシーズン終了時の80位までがシードを獲得するポイントランクで一気に浮上。ハワイの2位もあり、現在501.625ptの23位と、来季のフルシードもほぼ確実な状況と言える。なによりも前年は予選落ちしたミッションヒルズCCで4位になった手応えは大きい。「メジャーでそこまで上で戦えたのはいいこと。ミッションヒルズは難しくて去年は手に負えなかった。1年で変われたことは本当にプラス」と、悔しさと誇りが入り混じっている。
「メジャーで勝つことの難しさを改めて感じました」ということも痛感。今週の試合を終えると、来月には「全米女子オープン」(6月2日〜)、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(6月23日〜)と2つメジャーが続く。全米女子オープンに向け、「ちょうどいい週に4日間大会があった」とエントリーした日本の大会で、しっかりと4日間戦いきり、いい準備をしたい。千葉県が19年の“全英制覇”に続く偉業達成への足掛かりの地になるか。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>