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プロアマで教えたのは技術でなく… ゴルフのチカラで人間的成長を!【原田香里のゴルフ未来会議】

2021年3月まで日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事を務め、いまは女子ゴルフ界発展のため尽力し、自身のゴルフ向上も目指す、女子プロゴルファーの原田香里。まだまだこれからと話すゴルフ人生、そして女子ゴルフ界についての未来を語る。
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まだ6月というのに暑い日が続きます。みなさんいかがお過ごしでしょうか。こんにちは。原田香里です。
今日は、ゴルフは人間の成長にも役に立つ、というテーマでお話ししたいと思います。
先日、藤野オリエプロにお声掛けいただき、TDCソフト株式会社様のコンペでレッスンをしてきました。プロアマ形式で一緒に回りながらのレッスンなのですが、珍しいのは「技術も大事だけど、それよりもルールやマナーをしっかり教えてほしい」というご要望だったこと。ルールやマナーをきちんと守り、一緒にプレーしている人や前後の組など、周りの状況を把握し、気遣いをする。そのスキルが、コミュニケーション能力につながり、仕事の上でも大切だ、という同社橋本文雄会長のお考えあってのことでした。
日頃、後輩プロや研修生などに対してルールやマナーを厳しく教えることはありませんし(幸運なことに私の周りの選手はきちんとしていますので)、アマチュアの方にそちらをメインにお教えするという機会もなかなかありません。一般的なレッスンやプロアマは、どうしてもゴルフの技術を「教えて」と言われることが圧倒的に多いからです。けれども、私自身、ゴルフのルールやマナーを身につけることは、人間の成長にいい影響があるのではないかと、常々考え、広めたいと思っていたので、本当にいい機会をいただきました。
とはいえ、技術をお伝えするのとはちがって慣れていないので、最初の日はどこまで指摘していいものか迷ったのも事実です。でも、2日目になると、途中から自分のプレーをお休みして、ガッツリとルールやマナーと、その理由をお伝えすることができました。
コースに出る機会がそう多くない方もいらっしゃったのですが、歩きのプレーだったので、途中「疲れて足が上がらなくなっちゃった」とおっしゃったりもしました。そんなときには「グリーン上で足を引きずってはダメですよ」と指摘させていただきます。足を引きずるとグリーンが傷ついてしまうこと。傷ついたグリーンではパットの時のボールが大きな影響を受けること。
一度傷ついたグリーンを修復する方法。傷ついたままにしておくと修復が大変なこと。ボールがスムーズに転がる状態にグリーンを保つことがどれほど大変か、などなど、このことだけをとっても、アマチュアのみなさんにわかっていただくべきことはたくさんあります。
お話をしているうちに思い出したのが、自分が子供の時のことです。私にゴルフを教えてくれた父は、マナーもとても厳しく仕込んでくれました。「ドライバーを打ったら、クラブを2、3本持って走れ!」と言われるのは当たり前。それ以外についても、子供でも、いえ、子供だからこそしっかりと教えてくれたのだと今ではよくわかります。
こんなこともありました。小学校6年生か、中学1年生の頃だったと思います。18ホールプレーして疲れ果てた私は、18番のグリーンに座り込んでしまったのです。その時は、本当に厳しく叱られました。グリーンがどれほど大切か、ということがわかるようになってからは、父が教えてくれたことが当たり前だったと気がつきました。
ルールやマナーを覚えるには、最初が肝心です。間違って覚えてしまってから直すのはかえって大変だからです。自分だけでなく、同伴プレーヤーはもちろん、その日、同じコースにいる誰もが、心地よくゴルフできるように、みんなが心がける。競技をするために必要なルールだけでなく、マナーをしっかりと守るのは、そのためだと言っても過言ではありません。
誰かが打とうとしてるときにうるさくしないとか、目に入る場所で動かない、などということも、なぜだめなのか、という理由がわかれば自然にしなくなります。自分がされたらいやなことはしない。小学校で子供に教える、人としてのありかたと同じことです。
おとなになると、そういうことを教えてくれる人は減ってしまいます。年齢を重ねれば重ねるほど少なくなる。そう考えると、ゴルフの上達という目的ではなく行われた今回のプロアマレッスン会のようなことは、大人にとっても社会性を身につけ、仕事にも家庭生活にも役立つ大切なことが学べる機会だったと思います。
橋本会長の英断で、私たちプロゴルファーに声をかけて下さったことに心から感謝すると同時に、こういった機会がもっともっと増えるといいなぁ、と思います。
残念ながら、プロゴルファーになってもマナーがなっていない人もいないわけではありません。たとえば、自分がホールアウトすると、他の人がプレーしていてもグリーンを離れてしまう人を見かけることがあります。ゴルフでは、スコアをつけるのは同じ組でプレーしているマーカーの役目です。急いで売店のトイレに行きたかったとか、特に理由があるときは別ですが、それ以外は必ず、相手のスコアを確認しなくてはなりません。ホールアウト後に、本人と読み合わせをしますが、それはあくまでも確認のため。スコアを見届けることはマーカーの責務なのです。これを失念している選手に苦言を呈したことも、一度や二度ではありません。情けないことです。ジュニアゴルファーを指導する方は、保護者もコーチも、技術やスコア以前に、ルールとマナーをきちんと伝えてほしいものです。それがゴルフの本質なのですから。
仕事にも、日常生活にも役立つゴルフの力。みなさんももっとよく知って、日常に生かしてみてはいかがでしょうか。私も、そういう機会をもっと作れるように考えてみようと思います。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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