<ニッポンハムレディスクラシック 3日目◇9日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6763ヤード・パー72>
初日はボギーなしの5バーディ、2日目はホールインワンと3つのバーディでやはりボギーなし。そして3日目に後半12番で初めてボギーを叩いた西村優菜。だが決して乱れることはなく、結果この日は7つのバーディを奪った。3日間トータル16アンダーで首位を独走。2位に3打の差をつけて、最終日に挑む。
「前半は良い流れでゴルフができました。後半に入ってからショットがブレ始めて、流れが悪くなりましたが(12番のボギーを)引きずることなく回れました。前日まで2日間ノーボギーできたので、正直、気が楽になりました。いいことではないかもしれませんが、吹っ切れたという感じはありました」
12番パー4でボギーを打ちはしたが、前半のハーフは6バーディを奪取。「ここまで5アンダーできている。きょうのゴルフ自体は悪くないぞ」と、自分に言い聞かせて悪くなりそうな流れを食い止めたという。
そして後半は16番までパーをセーブし続けて、17番でバーディ奪取。この日も笑顔を絶やさず。合計7つのバーディを奪った。
「きょうは(同期の吉田)優利ちゃんと、久しぶりに一緒にラウンドしたので楽しかったです。笑顔も自然に出ていました。でもプレッシャーがかかったときは笑顔を意識して作って緊張をほぐすことがあります。作り笑顔も、私のメンタル調整法です」
いつも笑顔でラウンドするところが、また西村の魅力であり多くのファンを惹きつけているのだが、苦しいときの作り笑顔もあったことを明かした。
最終日は早朝に雨が降り、これまでと違った北風が吹くという予報が出ている。コースはまったく別の顔を見せることが予想される。
「3日目までとはガラッと変わるのではないかと思っています。一打一打に集中して、これまでと同じようにしっかりマネジメントして対応したいと思います」
西村がどこまでスコアを伸ばすのか、今季2勝目は手が届くところに来ている。2週後に挑む海外メジャー「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」、そのまた2週後の「AIG女子オープン」に向けて、勢いづけるゴルフになることは間違いないだろう。(文・河合昌浩)
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