<ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終目◇24日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(6,961ヤード・パー72)>
「ダンロップ・スリクソン福島オープン」が最終日を迎えた。3日目に爆発的なスコアを出す選手が多数現れたこともあり、今日も優勝を狙う選手達が果敢にバーディを奪いにいく展開が予想される。現在の福島は天候、風ともに穏やか。良好なコンディションのなか、熱い最終決戦が行われる。
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再注目は、日本最多アンダーパー記録保持者2人がいる最終組だ。前日10アンダーを記録し首位に躍り出た石川遼はツアー15勝目に向け、気合の入るラウンドとなる。今大会中は「2位に大差をつけて優勝」をテーマにプレーを続けると、3日目にコースレコードを更新する猛チャージをかけた。前日のラウンド後には、「明日は明日。しっかりとリセットして優勝を狙いたい」と兜の緒を締めなおした石川は、2年ぶりにカップを掲げる姿を、東北のファンの前で披露できるか。
それに待ったをかけるのが、前日12アンダーを記録し、同組の石川らが持つ日本ツアーの18ホール最多アンダーパー記録に並んだ香妻陣一朗だ。一気にトータル13アンダーの3位タイに浮上した23歳は、「伸ばしあいになると思うので、自分に期待し過ぎず、楽しむことができれば」と謙虚な言葉を口にしたが、ダンロップ契約のホストプロとして臨んだ大会で初の栄冠を勝ち取ろうと気持ちはたかぶっている。
また石川と並びトップに立つ山岡成稔は、自身初となる最終日最終組でティオフする。前日も最終組でラウンドし「緊張した」と話した山岡だが、「(最終日最終組は)考えていても仕方ない。丁寧に自分のやることをやるだけ」と、泰然自若の精神でこちらも初優勝に向け歩みを進める。
この他、2016年大会王者の時松隆光や池田勇太、秋吉翔太らも安定したプレーを続け上位に立っている。また前日の香妻のように、思わぬ所からの“大まくり”もある大会なだけに、スタート時のリーダーボード上位陣の名前が、閉幕時にはガラッと入れ替わっている可能性も十分に考えられる。多くの選手が「伸ばしあいになる」と予想する最終日。最後の最後まで白熱した戦いが続く。
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