ゼクシオならではの音、これは快感!
第2位はゼクシオテン!ゼクシオのなんと10代目。ゼクシオ以外に20年売れ続けているクラブっていうのは、日本にもないし世界にもないんです。さすが王者「ゼクシオ」。歴史の長さはブランド力の高さ。僕個人としては、アスリート向けのクラブのイメージではないので、買ったことはありませんが、打ったことは何度もあります。男子ツアープロがゼクシオを使うようになったというのは興味深いですよね。
ゼクシオ10代目の特徴は、なんといってもネクスジェン同様カップフェース構造!フェース全体が弾きます。第2位に入ったスペックは10.5度のR、アマチュアの黄金スペックですね。シャフトにも注目してください。シャフトに書かれている数字、これはインターナショナルフレックスというもので硬さを説明しています。このクラブには「4222」と書かれています。手元の部分が4で少し硬め、2というのはやわらかいので、まん中から先は全部やわらかいということですね。ヘッドはプロでも使えるような飛びの性能がありつつ、シャフトが鞭のようにしなります。僕はこのシャフトがゼクシオの良さの一つだと思います。
実際に打ってみると、音がいいんですよ!本当にいい音!ゼクシオはこの音で売れるんですよね。ゼクシオならではの音、これは快感です。もちろん音だけで売れる、そんな単純なお話じゃありません(笑)。 ゼクシオはフェースの向きが若干フックフェースで、安心感があります。ヘッドが宙に浮いた状態でクラブを水平に横たえて重心角を見てみましょう。フェースが下に向くと球がつかまらない、上を向くと球がつかまるというのは良く聞く話だと思いますが、ゼクシオはフェースが上を向きます。ということはインパクトのときにヘッドが返りやすくなっているのが特徴です。さらには、シャフトがやわらかいので、ゆっくり打ってもシャフトのしなりで球がつかまりやすい設計になっています。
ヘッドスピード36~40 m/sくらいで球をつかまえたい人には、この10.5度のRはまさに黄金スペックですね。ゼクシオを使うなら、まずは10.5度のRを打ってみてほしいですね。力まずに、シャフトを信じて、しなりを感じて、軽く打つ。ちょっと軽めに振ったほうがシャフトのしなりを生かせますし、クラブのよさがわかると思います。スピンの性能に関しては、低スピンではなく安定したキャリーです。やはりボールが上がらないと飛ばないですから。最近ドライバーで飛距離がちょっと落ちたなという人は10.5度のRを選んでください。
何のクラブを使ったらいいのかわからないという人がいらっしゃいますが、僕はそういうとき、とりあえずゼクシオを使ってみてください、と言うことがあります。ゼクシオは長い歴史の中で「やさしく」「まっすぐ飛ぶ」ようにできていて、そのやさしさは逸品だと思うからです。まずはゼクシオを打ってみて、自分がどんな球が出るのかを見る。それで何か過不足があれば他のクラブを試してみる、という選び方もいいのではないでしょうか。ゼクシオはゴルフクラブのスタンダードですから。10代20年売れ続けて今回2位にランクインというのは、やはり音だけではなく性能も非常にバランスがいいからだと思います。
ゴルフパートナー2018年上期 売れ筋ドライバーTOP5
その他の順位はこちら
3位 キャロウェイ ローグスター (10.5S speeder EVOLUTION for CW 50)
4位 ネクスジェン NEXGEN6 (10.5 EIF Black)
5位 テーラーメイド M3 460 (9.5S KUROKAGE TM5)
マーク金井 (プロフィール )
1958年9月16日生まれ身長183センチ、 大阪府出身、血液型A型。ゴルフ雑誌編集者を経てフリーに転身。これまで試打したクラブは1,000本を越える。豊富な知識とシングルの腕前でクラブの試打&レポートをゴルフ雑誌やネットで展開。