ゴルフクラブも見た目が9割!
ゴルフパートナーの2018年売れ筋ドライバー第3位はキャロウェイのローグスター! ROGUEを辞書で調べると、ならず者、荒くれ者といった意味ですね。エピックの派生モデルとして作られましたが、エピックとの大きな違いは、ヘッドの奥行きが非常に深いんですよ。そして、フェース厚が非常に薄くなっている。車で言うと、ワイド&ローみたいな感じです。非常にシンプルなつくりですが、慣性モーメントが大きく、ヘッドがブレにくいのが特徴です。クラウンにカーボンを使用することで軽量化をしています。シャフトは可変式ではなくペンシルネックですっきりしています。
構えるとヘッドの大きさを感じますね。打ってみると、弾きがいい。ジェイルブレイク構造というのは、ヘッド内の2本の柱がクラウンとソールをつないでいて、インパクト時のクラウンとソールのたわみによるエネルギーロスを抑制すると言われています。ジェイルブレイクのイメージが人気の理由かもしれないですね。実際に打ってみると、打点のブレに強いんですよ。ミスしても飛距離が落ちない、それで人気があるんでしょうね。
3位にランクインしたシャフトは、speederのキャロウェイバージョン、スペックは10.5度のS。慣性モーメントが大きいと、球をつかまえにくくなるんですが、10.5度にすると球が上がるだけではなく、つかまるんですよ。このシャフトはSでもそんなに硬くなくて、しなりを感じます。僕はこのクラブに関しては10.5度のSをおススメします。まずは皆さんにもこの10.5度のSを打ってみてほしいですね。もしも球がつかまりすぎるようであれば、ロフトを立ててみてもいいと思います。
このクラブの性能のよさを引き出せるのは、ダスティン・ジョンソンのようにトップでフェースがシャットに上がる人ですね。逆にトップでフェースが開いてしまう人には、このクラブはちょっと難しいかもしれません。人は見た目が9割といいますが、ゴルフクラブも見た目が9割です。この慣性モーメントの大きさを生かすことのできるスイングの人が使うと、飛んで曲がらない球が打てます。3位になっているだけあって、やさしさはピカイチです。
ゴルフパートナー2018年上期 売れ筋ドライバーTOP5
その他の順位はこちら
2位 ダンロップ ゼクシオテン (10.5R MP1000)
4位 ネクスジェン NEXGEN6 (10.5 EIF Black)
5位 テーラーメイド M3 460 (9.5S KUROKAGE TM5)
マーク金井 (プロフィール )
1958年9月16日生まれ身長183センチ、 大阪府出身、血液型A型。ゴルフ雑誌編集者を経てフリーに転身。これまで試打したクラブは1,000本を越える。豊富な知識とシングルの腕前でクラブの試打&レポートをゴルフ雑誌やネットで展開。