松島国際カントリークラブ店

将来を見据えた転換。未経験分野でもチャレンジできる仕組み

松島国際カントリークラブ
社長室長 宮田真樹様
ゴルフ場:18H

目次

松島国際カントリークラブについて教えて下さい。

宮城県の大郷町にある18Hの丘陵コースです。今年、開業50周年を迎えるにあたりフロントのリニューアルや、WEB予約システムの導入を行いました。また、現在「ゴルフパーク構想」を掲げ、ゴルフをベースに、それ以外の要素を組み込んでいく事を目指しています。
例えば、ゴルフシミュレーターを使ったレッスンやサロンの導入等、地域の方が楽しめる施設を考えています。プレーするだけではなく、買い物もできて、クラブの相談やカスタムにも対応する。ゴルファー以外の方にも楽しめる施設を目指し、現在、お客様にアンケートにご協力いただいているところです。今、「松島国際カントリークラブ」は変革に向けて頑張っています。

ゴルフ場を運営する中で、どのような課題を感じていましたか。

超高齢化社会を迎え、メンバーの数、来場頻度共に減少していきます。今までの運営を続けていけば確実に没するだろうと予測されている中で、5年後、10年後を見据えどうすべきかと考えたとき、集客施策はもちろん、新たな収入源の必要性を感じていました。同時に、業務の効率化や従業員の生産性も課題の一つでした。

ゴルフショップの導入を検討した理由は何ですか。

冒頭に申し上げた「ゴルフパーク構想」の一環です。ゴルファーのニーズにワンストップで応えられる場所、ゴルフライフのあらゆるお手伝いができる場所、ゴルフ以外の目的で誘致したお客様にゴルフを始めるきっかけを与える場所、そのようなサービスの提供ができるツールとしてゴルフショップは不可欠だと思ったからです。ただ、ショップと言っても自前で運営するのか、通常のゴルフショップを入れるのか、扱う商品は…等々悩みましたが、「ゴルフパーク」として機能するためには下取りができて、さらに、手頃な価格でクラブを購入できるほうが良いと考え中古も扱うショップにしようと考えました。

ゴルフパートナー導入のきっかけを教えて下さい。

正直な話、ゴルフパートナーは業界N0.1ですし、敷居が高いと感じていて検討していませんでした。一通りのゴルフショップに問い合わせをし、交渉も進めていました。そんな時に何の巡り合わせかゴルフパートナーからゴルフ場ショップのご案内が同封されたDMが届き、早速問い合わせてみたんです。今思うと、あの時DMが届いたのはラッキーでした。

ゴルフパートナー導入の決め手は何だったのでしょうか。

問い合わせ後、直接お会いして事業内容やフランチャイズシステム等についてお話しを伺う中で、知れば知るほどノウハウやデータの蓄積、販売網等が他社と比較すると圧倒的でした。仕入れの優位性や在庫管理がシステマチックに構築されていることには感心しました。ゴルフ場ではなかなかできるものではありません。収支シミュレーションや条件等検討し、採算性も期待できましたので、東北初のゴルフパートナーゴルフ場併設型ショップとして一緒にやっていけたらという思いになりました。

導入に際して不安はありませんでしたか。

一番は人の問題ですね。販売業務の経験がなかったり、ゴルフに対する知識が少ないスタッフもいましたから。でも研修の仕組み(座学・OJT)がしっかりしていて、できるようになるシステムなんだなと感じています。

実際に研修を受けてみていかがでしたか。

商品知識や接客、オペレーション等がそれぞれしっかりしており、スタッフには未経験者もいましたがやれることを実感しました。特別難しいという感じもしなかったですし、慣れれば誰でもできると思いました。

コロナ禍でのオープン。延期の選択肢もあったと思いますが。

延期は考えませんでした。今後、ゴルフ人口の減少が予測されますが、そうなった時の良いシミュレーションになると思ったんです。来場が減っても売上が確保できるのか。そこに意味があると思ったので。

そのような中、実際にオープンしていかがでしたか。

大々的なオープンとはいきませんでしたが、これまで来場数=売上という正比例の仕事しかやっていませんでしたので、来場が少なくてもやり方次第で売上の確保は可能なんだと実感しました。その分運営もじっくり学びながらできました。接客や買取の査定に余裕を持って対応できたことも結果的にはよかったです。

物販は未経験からのチャレンジでしたが。

不安が全くないと言ったら嘘になりますが、やってみたら今は楽しいですね。もちろん大変なこともありますが、スタッフ同士できちんと話し合いながらチームワークで解決しています。現在私も含め3人で運営しています。他のスタッフも他部署からの異動でしたが、意識や行動が明らかに変わりました。積極的なコミュニケーションで私もお客様も驚いています。
ゴルフパートナーという新しい事業を任されて、プレッシャーもあると思いますが同世代のスタッフで頑張ってやっていこうというモチベーションを共有できているんだと思います。これまでやらされている感があったかもしれませんが、今では責任感になっていますよ。

他部署や他事業への影響はありましたか。

他部署のスタッフの意識も変わったと思います。ゴルフパートナーの簡素化された棚卸しのシステムや、顧客管理など興味を持っているようです。
フロントからショップへ誘導するなど、連帯感も感じています。こういうこともゴルフ場の改革という観点からも効果が出ていると思います。
この事業を、フロント、厨房、ホールのスタッフが見てどう感じるか、同じモチベーションにするにはどうすればよいかが今後のポイントです。
また、弊社はゴルフ場の他に複数の事業を運営しています。今回初めてフランチャイズビジネスに参入しましたが、正直イメージが良い方ではありませんでした。しかし、ゴルフパートナーに加盟して、単にモノを売るだけのショップではなく仕事のやり方全般において他部署でも活かせることが多く、そこにもフランチャイズビジネスのメリットを感じています。
現在、他の業態フランチャイズビジネスも検討しています。
私も元々マスター室におりましたのでお客様とのコミュニケーションは取れていた方だと思うのですが、そこにゴルフパートナーという武器が加わったことは業績が好調な要因のひとつだと思います。お客様の情報共有等フロントとも連携が取れており、実際に売上に繋がることもありますし、日報や数字にも関心を持ってくれています。ゴルフ場全体で取り組めていますので、今後コース課とも協力して試打会等のイベントも開催していきたいと考えています。

お客様の反応はいかがですか。

お客様の中には、どう関わったら良いのかまだ戸惑っている方も見受けられます。利用の仕方がわからないというか。ビジターのお客様には、「ここマツコクだよね?」といった反応もありました。まだゴルフ場の中に本格的なショップがあることが浸透していないんだろうと思います。これからもっと認知度を高めていきたいと思います。

オープンして2ヶ月が過ぎましたが。

自前でショップを始めてもオープンしてそれで終わり。ですが、ゴルフパートナーが持っている様々な機能やプロモーションを活用できることは大きなメリットと言えると思います。多くのゴルフ場の運営は大手を除いてアナログです。例えば在庫や売上の管理などをほぼ手作業でやっていたり。ゴルフパートナーの導入により、これだけシステマチックに行っているのを見て目を覚ましてほしいと考えました。今までのやり方がどれだけ非効率だったか気付いたはずです。
将来を考えて若いスタッフを定着させるには日常の業務をシンプルにすべきだし、もっとお客様に向き合うべき。今、松島国際で一番お客様に接しているのはショップスタッフです。「◯◯さんから買うよ。」と言ってもらえるようになっていくと思います。このまま何もしなければ生き残れない。「改革」ということにおいても良かったと思っています。

ゴルフパートナー導入を検討されているゴルフ場へメッセージをお願いします。

これから先ゴルフ場としてどうしていきますか?という中でゴルフに一番近い部分で売上を作れるもののひとつとしてお勧めしたいです。今のメンバー様が10年後にはメンバーではない可能性もあります。ゴルフパートナーがあることで「このコースって便利だな。」そして「ここのメンバーになろうかな。」となっていく。特に30代や40代の若い方々がメンバーになってくれたらと期待しています。ゴルフパートナー本部のサポートも、面談から内装工事、研修、オープンと、てきぱきと対応してもらったのでそういう面での不安はありませんでした。
一ゴルフ場でできることは限られていますし、新しい考え方をもって、ゴルフパートナーの仲間入りができたことは良かったと感じています。