直進性の強い弾道を打ちたい人は試してほしい
続いては、大人気タイトリストTS2!YouTubeにアップした動画の中でも再生回数が多いのがタイトリストのクラブ。人気の高さが伺えます。タイトリストといえば、917シリーズまで発売されたことはみなさんご存知だと思いますが、今回900シリーズではなく「TSシリーズ」が発売されています。「TS」はタイトリストスピードの略です。TS2とTS3の2種類があります。
TS2の特徴は、一言で言うと「シンプル」。ウェイトがヘッド後方についていて、ねじで外しウェイトの重さを変えることで重量を調整できる。ヘッドの重さって実はすごく大事なんですよ。ヘッドの重さが自分にちょうどいいと、ヘッドスピードも上がるし、スイングのタイミングもとりやすい。 これまで917シリーズにあった重心の位置を調整できる機能は、TS2では省かれ、TS3のみの機能となっています。
ネックの可変システムは前作と同じように搭載されています。917シリーズと形がほぼ同じなので、シャフトを使いまわすことができるのは便利ですね。純正のシャフトは何種類かありますが、人気があるのはフジクラのSpeeder 519。519はタイトリストのオリジナルです。
TS2はフェースの弾きが非常にいいのが特徴です。今まではソール部分にスリットが入っていて僕は気に入っていたんですが、今回はスリットが入っていません。構えてみると、タイトリストにしてはヘッドの投影面積が大きく、特に、ストレッチというんですが後ろ側がすごく広がっている。
TS2という名前を見ずに構えたら、タイトリストVG3みたいに感じます。それぐらい、構えたときにやさしく感じます。 打ってみた感じもVG3に似ています。それくらいやさしいですね。
打ってみると、慣性モーメントが大きい印象を受けます。僕の持ち球はフェードなのでTS2はとっても打ちやすい。TS2は可変式のノーマルポジションでは、みごとに慣性モーメントが大きくて重心が深い、物理的に飛ぶドライバーですね。 その反面、ヘッドが返りやすいクラブではありませんのでクラブの性能で球をつかまえたい人にはちょっと難しいかなと思います。
どちらかというと、スライサーよりもフェードをちゃんと打ちたいとか、左に行くミスを減らしたい人にはいいです。直進性の強い弾道を打ちたい人は、このTS2を試してもらいたいし、打ったら気に入ると思います。慣性モーメントが大きくてスイートエリアが広い、これは紛れもない事実です。
スライスを減らしたい、スライスをドローに変えたいという人は、タイトリストが打ちたいのならばTS2を打ってみてもいいですけど、ドローが出ることはあんまりないでしょう。スイング的には、ヘッドがインサイドから入る人に向いています。カットに入ってこする人は、TS2を使ってもクラブの性能を活かすのは難しいです。TS2はものすごくつかまるドライバーではない、ということは頭に入れておいてください。
動画はこちら↓
その他のクラブはこちら
#1テーラーメイドMグローレ(10.5°SR Speeder EVOLUTION TM)
#2 ヤマハ インプレスUD+2(2019)(10.5° R TMX-419D)
#4 タイトリストTS3(9.5° S Tour AD VR-6)
#5 ブリヂストン ツアーB XD-3(2018)(9.5° Tour AD VR-6)
マーク金井 (プロフィール )
1958年9月16日生まれ身長183センチ、 大阪府出身、血液型A型。ゴルフ雑誌編集者を経てフリーに転身。これまで試打したクラブは1,000本を越える。豊富な知識とシングルの腕前でクラブの試打&レポートをゴルフ雑誌やネットで展開。