ドローボールがオートマチックに出る!
まずご紹介するのはテーラーメイドのMグローレ!僕も1本買っちゃいました。今回試打するスペックはロフトが10.5度、シャフトは純正のテーラーメイドオリジナルのスピーダーSR。10.5度のSRは黄金スペック、一番典型的なスペックですね。
Mグローレの最大の特徴は、M3、M4と同様にツイストフェースが採用されていることです。ツイストフェースとは、意図的にフェースをねじれさせることで、打点がトウ側上部やヒール側下部に外れても左右の曲がりを軽減するというもの。つまり打点による弾道のバラつきを低減するという技術で、ミスヒットにも強く安心して振りぬけます。
そして特徴的な2トーンカラーのカーボンクラウン。Mグローレはソールにも一部カーボンが使われています。
このクラブのもうひとつの特徴は、グローレなのでけっこう軽いです。280グラム台です。M3、M4はアスリートモデルというわけではありませんが、けっこう重量があります。純正シャフトのクラブの重量を見ると、だいたいのターゲットがわかります。30代の方には、このクラブは勧めません。Mグローレは40代後半~70代、年齢の高い人が打ちやすい重さです。
ロフトに関しては、僕は低い球が打ちたいので9.5度を買いました。市販ドライバーの多くは表示ロフトとリアルロフトとの間に少なからずギャップがあります。Mグローレのロフトは、リアルロフトが数字どおりに近いんですよ。Mグローレの9.5度というとかなりロフトが立っているので、まずは10.5度を打ってみてください。10.5度でも球が上がりすぎるということはありません。
では、打ってみましょう。いい音がするな~。僕はあまり音は気にしない方ですが、Mグローレは本当に音をうまく作ってますね。そしていい球が出るなあ。打ちなれてるからね(笑)。うわぁ、2発ともど真ん中!
打つとすぐに特徴がわかるんですよ。Mグローレの一番の特徴は、重心アングルの大きさです。見た感じはわりとスクエアでストレートボールが出そうな気がするんですが、初代のグローレと同じでドローバイアス(傾向)が強めになるように意図して作られています。
スライサー向けかどうかは別として、ドローが打ちたい人、こすった球を出したくなくて球をつかまえたい人、スライサーでフェードに打ちたい人、そういう人にはMグローレは今年の中でもイチオシです。
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その他のクラブはこちら
#2 ヤマハ インプレスUD+2(2019)(10.5° R TMX-419D)
#3 タイトリストTS2(9.5° S Titleist Speeder 519 EVOLUTION)
#4 タイトリストTS3(9.5° S Tour AD VR-6)
#5 ブリヂストン ツアーB XD-3(2018)(9.5° Tour AD VR-6)
マーク金井 (プロフィール )
1958年9月16日生まれ身長183センチ、 大阪府出身、血液型A型。ゴルフ雑誌編集者を経てフリーに転身。これまで試打したクラブは1,000本を越える。豊富な知識とシングルの腕前でクラブの試打&レポートをゴルフ雑誌やネットで展開。